alog.tokyo
「愚者よ、お前がいなくなって淋しくてたまらない」伊集院静 レビュー「作家の氷」 | ALOG
苦い話を、なんでわざわざ読もうとするのだろう? 苦い話なら、自前で千夜を超すほど抱えてる。 理由も動機もわからぬまま、いつだってこの人の書いたものを一気に読み上げてしまう。 この話は「いねむり先生」の時期を挟んで語られる伊集院静の自伝的小説。 主人公と三人の愚者が過ごす時間がただただミルフィーユのように重なっていく。