alog.tokyo
キリンラガーと苦味と死者と | ALOG
「献杯!」のあと、飲み干したキリンラガーは、しかし、これまでの味わいとは違って感じられた。 いや、正確に言うならば、キリンラガーは昔と1ミリも変わっていないのだろう。 変わったのは、こちらの舌の方だった。 強い苦味と強い炭酸のパンチ、そのあとの仄かな甘味を、オトナになった舌はすくいとれるようになっていた。