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アンプラグド・ブログ ALOG.TOKYO

アンプラグド・ブログでいこう

しばらくブログというものをイジってわかったことがある。
出来ないことも、やりたくないこともだんだんと明確になってきた。
そうして長年のあきらめと折り合いの経験が、ここらが落ち着きどころだぜと指し示してくれているようだ。

ミニマルなブログにあこがれて

そもそも最初に惹かれたものはミニマルデザインのブログというものだった。
余白さえ美しいミニマルなテーマで、自分のブログをこさえることにあこがれたのだ。
しかし、あれこれ試して見たけれど、どうやら僕には無理らしい。

こうして自分のブログを眺めてみると、それがミニマルでないということだけはよくわかる。

ミニマルとは、何もたす必要も、何も引く必要もない状態。
僕の試行錯誤の結果は、何かが余分で、何かは足りない。
そして、その「何か」が僕にはわからない。

日本地味ブロガー連盟

そうしたことをモソモソ考えていると、日本地味ブロガー連盟という存在があることに気がついた。

正真正銘、地味なブロガーである僕にはもってこいの団体だ。
しかも、加盟するにはふたつの理念に同意さえすればいいらしい。


このリストに名前を載せるためには、たった二つの理念に同意してくれさえすればいい。
一つ、運営者が心を持つ存在であること。
二つ、読者を財布と考えないこと。

情報源: 日本地味ブロガー連盟

僕の記憶が確かならば、まだ僕もココロを失っていないはずだ。
十分に加盟要件は満たしている。
しかし次の文章を目にして、フリーズしてしまった。

あなたも一度や二度、うまく言葉にならない記事を読んだことがあるだろう。
心の奥に刺さりすぎて、簡単に感想を述べるのが憚られるような記事だ。
そんな記事は、ソーシャルメディアには流れないし、ニュースキュレーションにもピックされない。
だからといって、その記事に読む価値がないのだろうか。
あるいは存在価値はないのだろうか。
そんなことがあるはずがない。
むしろ、僕たちに本当に必要なのは、そうした記事なはずだ。

情報源: 日本地味ブロガー連盟

そんな記事を自分が書けるだろうか?
これまで書いていないのならば、もう書くこともないのだろうなぁ…

だから加盟申請は、とどまったままだ。
いかに僕が、流行らないブログを書いている地味なブロガーだからって、その一点だけでノコノコ押しかけていいものなのかと…

そもそも僕は、人に何かを伝えたくてブログを書いているのだろうか?

そうした大前提に今さらながらぶつかって、こうして駄文を打っている。

webにログを積んでいく

書いているものにしたって、旬なネタでもなく専門性の深さもないコレはただの長いつぶやきに過ぎない。
ブログメディアを作っていると胸を張るパワーブロガーとは、まったく別のことをやっている。
その語源通り、ただただwebにログを積んでいる作業に過ぎない。
そうして出来上がったものは、とてもメディアと言えない、いいとこ昔ながらの「ブログ」どまりってところだ。

ブログの書き方なるものをあちこち覗いて見たけれど、広告チラシのすき間にテキストを貼り付けるような作業は気がのらないし、検索の大海原から大物を釣り上げる技量は身につきそうにない。
つくづく自分は、こういう風にしか出来ないんだと痛感する。
しかしまあ、それならそれで腹をくくるしかない。
これまで幾度となく繰り返してきたあきらめと折り合い。
その熟練したスキルで折り合ったのは、アンプラグド・ブログという考え方だ。

アンプラグド・ブログ

ミニマルなブログではなく、アンプラグドなプログ。
チラシを張り巡らすのは性に合わず、必要最小限にレイアウトするスキルのない僕には、ちょうどよいポジジョンかもしれない。

エレキギターをじゃかじゃか鳴らすことはないけれど、アカペラで歌う力がない僕が、マイクのスイッチだけは入れさせといてもらうぜというような…

調子っぱずれな僕のアコースティックテキストが、どれほど人に届くかはわからないし、僕をどこかに連れていってくれるかもまったくわからない。
しかし、僕にはこれしかやりようがない。
どうか、広い心でお許しを。

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