『鹿島ディアーズ』に新たなスポンサー企業が見つかった。
今季限りで鹿島が支援打ち切りを表明していた『ディアーズ』にとっても、Xリーグ自体の存続に不安を感じていたフットボールファンにとっても、ホッとひと息つけるニュースだろう。
鹿島が今季限りで支援打ち切りを表明していたアメリカンフットボールの社会人チーム「鹿島ディアーズ」の新たなスポンサー企業に、住宅設備大手のLIXIL(リクシル)グループが内定したことが19日、分かった。チーム名は来季から「リクシルディアーズ」になるが、選手はそのまま鹿島社員として活動を継続する。
最低でも5年間は支援が続くということなので、関係者にとっては、一旦は崖っぷちから引き上げられたというところだろうか。
記事では、スポーツ全般への明るい見通しで締めくくっている。
安倍政権の経済政策「アベノミクス」による景気回復や、2020年東京五輪開催でスポーツ振興が進めば、低迷気味の企業のスポーツ支援にも弾みがつきそうだ。
しかし本当だろうか?
「アベノミクス」で景気回復したとしても、直接利益を生まないものにオコボレを回すという風習はとうの昔になくなってしまった。
最近では、王族よりも敬われるようになった世知辛い株主たちが、自分の分け前が目減りするのを喜ぶはずもない。
なんたって東電のあの事故の後でさえ、配当金が出ないことに激怒してインタビューにわめき散らしていた株主がいたくらいだ。
「2020年東京五輪開催」のニュースにしても、逆に言えば、その後数十年はオリンピック景気は見込めないということだ。
また、アレコレの支援はオリンピック対象競技に集約され、その網目から抜け落ちたスポーツは一切のオコボレに預かれない可能性も高い。
ワールドカップからオリンピックまでフルコースで網羅しているサッカーですら、その内情は世知辛いものがある。
創成期に億の年俸を稼いだJリーガーも、清水の元運営会社が破綻した97年を境に右肩下がり。J1が18チーム、J2が22チームの計40チームの大所帯になった今は、年俸200万円に満たない選手がJ2にはゴロゴロいる。地方クラブには月給7万円、年俸84万円という選手までいるのだ
引用元: 前園真聖は氷山の一角…元Jリーガーを待つ「貧困生活」の元凶 – ライブドアニュース .
ともあれ、『鹿島ディアーズ』の関係者のみなさま、お疲れ様でした。
競技以外のことに神経をすり減らす日々からは気分を解放し、一息ついてシーズンに集中して欲しい。
しかし、「花咲か爺さん」は春うららの復活とばかりに宴を繰り広げている場合ではない。 枯れ続けるサクラの枝が一本延命しただけで、花見を楽しむ謂れはない。
LIXIL DEERS(リクシル ディアーズ)公式サイト
Xリーグ所属の社会人アメリカンフットボールチーム「リクシルディアーズ」」のオフィシャルサイトです。