本場NFLの開幕よりも少しばかり早く、いつの間にかヌルっと始まった日本のフットボールシーズン。
派手な生まれの割りに、日本では地味に育っているこのスポーツ。
本場アメリカの育ちっぷりに比べたら、栄養失調で衰弱ぶりばかりが取り沙汰される現状だが、そうした状況だからこその面白いことも起こりえる。
なんと警視庁のチームが今年からトップリーグで戦うのだ。
警視庁がスポンサーしているクラブチームなどではない。
正真正銘、現役バリバリの「サツカン」の皆様で構成されている「実業団」?チームなのだ。
所属部署は限定されており、その全員が第九機動隊 に所属している。
いわゆるホントの荒事のために、仕事としてバリバリにカラダを鍛えている彼らのヒットは硬くてイタい。。。
その昔、大勢の学生運動家を排除した樫の木の警棒のごとく、その破壊力は骨身にしみる。
しかし、そんな彼らにも弱点が。
それは観客動員力。
一般のフットボールファンが足繁く通う環境ではないニッポンでは、その動員力の多くは所属企業やスポンサー企業の社員によって構成されている。
特に平日、東京ドームで開催される場合には、仕事を早々に切り上げて、運動会代わりに固まって現れる。
業務上、そうした動員が望めない警視庁イーグルスは、スタンドの応援力という意味では、どう考えても劣勢だ。
もしかしたら、公安の皆様が一般市民のふりをして、素知らぬ顔で入場しているのかもしれない。
ただしかし、それにしたって頭数では劣勢だろう。
そこで提案なのだけど、チアリーダーチームを結成したらどうだろう。
もちろん、外部から人集めなどせずに、100%純正で。
警視庁には婦警がいる。
それもバリバリのプロが。
だから彼女たちに一肌脱いではもらえないだろうか。
もちろん、業務用の制服で。
これなら観客動員の力強い後押しになるんじゃないだろうか。
非番で休みを優先させているご同僚の重い腰を上げることが出来るかもしれない。
フットボールに縁のなかった一部マニアを引き寄せることが出来るかもしれない。
邪道かも知れないが、得られた成果は時として正義となる。
それになにより、好きだから自らやっているとはいえ、看板背負って頑張っている彼らに、同僚の声援の中でプレイさせてあげたいなあ。
人影まばらな薄暗い東京ドームほど、寂しいフィールドはないもんね。。。