ほぼ日手帳とは、いつだってうまく付き合えない。
そのデザインパッケージもコンセプトも好きなのに、折り合いが悪くなって、結局は自然消滅。
今年こそはと思い立って、なんどか試してみたものの、今年もまたダメだった。
好きなのに、うまくいかない…
どうしてダメなんだろう?と冷静に分析してみた。
1.読み返せない悪筆
書き上げた後には、自分専用の本が出来上がっているというのは、よく知られたコンセプトだ。
そしてそれを阻害する最大の理由は、僕の悪筆にあるようだ。
書き始めるとスイッチが入って書き殴る。
レイアウトを考えない構成と呪怨文字のような悪筆のコンビネーションは、読み返すという行為を許さない。
せっかく瞬間をキャプチャーしたはずのジャーナルは、読解不能の古代文字の保管庫と同じ意味しか成さなくなってしまう。
2.リアルなスクラップネタがない
上級ユーザーの皆様は、ポップなイラストを書いたり、貼りものをしたり、楽しく美しく仕上げてる。
僕はといえば、イラストを書くこともないし、リアルな貼りものもそうそう見当たらない。
もちろん、キレイなナニカに遭遇もする。
しかし、それらはほとんどiPhoneを通じてキャプチャーされる。
そこからリアルな貼りものにする労力もアレだし、本気でやり始めたらスペースが足りなくなってしまう。
3.そのうち重たくなっちゃって…
そうして持て余すほぼ日手帳とは、会話をしなくなり、とりあえずおでかけのお供にカバンに突っ込んだまま。
そのうち、それなりのサイズと重さに嫌気が差して、ほぼ日手帳は独りでお留守番。
好きなのに、うまくいかず、重たくなって自然消滅ってのは、いつだってせつない。
測量野帳とDay One
今、手放せなくなりつつあるのが測量野帳とDay Oneアプリ。
測量野帳は、メモとノートの兼用も、なんだったら落書きまで太っ腹に引き受けてくれる。
優れた携帯性で、手書きのスピードが必要なときにそばにいてくれる。
Day Oneは、ツイートするような気軽さで、文字も画像もその瞬間をキャプチャーしてくれるし、なにより悪筆とは縁がない。
肌身離さず持ち歩くiPhoneのアプリなので、キャプチャーも読み返すのも、いつでもパパッと応じてくれる。
そしてほぼ日手帳 WEEKS 2015
ここまで読むと、もう手帳はいらなんじゃないかというハナシになりそうだ。
しかし僕は、ほぼ日手帳 WEEKS 2015を購入した。
アイボリーとブラックで、どちらにするか最後の最後まで迷って、51:49でブラックに決定。
日付入りのページをめくるということ
生活の中で、日付の印刷されたページをめくるという作業は、やはり不可欠だと思う。
一覧性や開くスピードがどーしたこーしたは、置いておいても。
ちょっと過去に戻ってみたり、ちょっと未来に行ってみたり。
そうしてページをめくるごとに、ちょっとした失望や、ちょっとした希望に巡りあう。
リアルに指先に紙を感じて行うソレは、代替はきかない。
失望も希望も、ホントのところは、その意味すらも良くはわかっていないけれど…
妻ではなくガールフレンドとして
「されど手帳」ではあるけれど、「たかが手帳」である。
使うことがゴールになって、術やハックに縛られ始めると、とたんに重苦しくなって、気軽に使えなくなってしまう。
パパッと予定を書いて、テキトーにメモを取って、気軽にカジュアルに使おう。
ほぼ日手帳オリジナルの、あのライフログを全てココに!という気概は、妻としてめとって共に人生を歩もうというココロイキが必要だ。
そうではなくて、会ったり会わなかったりのガールフレンドと、たまにお茶でも飲むような気軽さで使おう。
ソレには、この薄さ、軽さが相応しい。
僕のシリアルナンバー
今年から、一冊ごとにシリアルナンバーが記されるようになったようだ。
手帳本体の見返しに記されている数字は、
その手帳独自の製造ナンバーです。
自分だけの手帳という愛着を持ってお使いいただけます。
僕のはコレ!
※販売済みのものでシリアルナンバーが印字されていないものがあるようなので、ご確認を!
このたび、「ほぼ日手帳 WEEKS 2015」におきまして、本体見返し(裏表紙と本文の間の少し厚みのある紙)に印字されるべきシリアルナンバーが印字されていないものが複数見つかりました。
わたくしどもの確認が至らずにご迷惑をおかけしてしまい、まことに申し訳ございません。
お手元にシリアルナンバーが印字されていない商品がありましたら、シリアルナンバー入りの新しいものと交換させていただきます。
引用元: お詫びとお知らせ – ほぼ日手帳 2015.
これまでずっと忌み嫌っていた週間レフト型の手帳を買う日が来るとは思わなかった。
おっさん手帳の象徴と捉えていたはずなのに。
しかも、ソレにフィット感を感じるようになるとは…
年はとってみるものかもしれない。
そうしてもう1年重ねた来年の今頃、めくるこの手帳にシアワセなものがたくさん綴られてるといいなぁ…
新しい手帳を買うという行為は、祈りに通ずるものがあるのかもしれない。
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