いよいよ2021年10月1日に公開される007/ノー・タイム・トゥ・ダイ。
予告編の最終版が2バージョン公開された。
「ダブルオー・エージェントにはダブルの予告編を」
と、公式は洒落込んでいる。
US バージョン
ジェームズ・ボンドがダブルオー・エージェントになるシーンから始まる予告編は、走馬灯のようだ。
15年間の長い旅路を振り返させられる、impressiveな仕上がり。
International バージョン
こちらは、今回の作品に重点を置いた構成。
はじめて終わり方が気になる
007シリーズの映画の中で、その作品がどのようなエンディングを迎えるのかなんて、コレまで気にしたことはなかった。
ダニエル・クレイグが登場する前のシリーズでは、まあまあ危機に陥った007が鮮やかに逆転し、ガールズとよろしくやってエンドロール。
そのように決まり切ったフォーマットの中では、ジェームズ・ボンドが乗りこなす車はなんなのか、身につけるものは何なのか、はたまた秘密兵器はどれ?
そんなことばかりにスポットライトがあたっていた。
しかし、ダニエル・ボンドの登場でそれは一変した。
そもそも、Qにはたいしたガジェットを与えてもらっていない彼のターンでは、そんなことはどうでもよくなった。
いよいよ物語そのものにスポットライトがあてられたのだ。
ダブルオー・エージェントになることを渇望していた男が、それを手に入れたことにより負った傷。
立ちはだかる巨大な敵は、自らの生い立ちに絡む、まさに宿命の相手。
あれほど渇望していたダブルオー・エージェントという役目を、ワルサーPPK/Sと一緒に投げ捨てた。
それは、運命の女マドレーヌ・スワンに出会ったからだが…
そんな彼が、5年ぶりに現場に復帰する。
彼女と幸せな生活を営んでいるようには見えない。
彼がどのようにケリをつけるのか?
その物語を僕は見届けたい。
数年後には、「これまでにない」という枕詞と共に、「新しい」ジェームズ・ボンドが登場するだろう。
しかし、それはどうでもいい。
彼の、ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンドの物語は、これで終わる。
それがどのような終わり方であれ、受け入れる覚悟はできている。
9月10日の配信から、Amazon Prime Videoで007シリーズ全24作が、会員であれば追加費用なしで視聴可能になる。
気づけば、来年2022はドクター・ノオ公開から60年の節目の年になる。
情報源: 007全24作 Amazon Prime Videoで一挙配信「ドクター・ノオから60年だけど…」 | ALOG
ダニエル・クレイグにとっても
ひとくちに15年と簡単にいうことはできる。
しかし、あらためてみれば、それはまあまあ長い時間だ。
男としての、一番良い時期をそれに捧げたダニエル・クレイグにとっては、本当に長い時間だっただろう。
世界一有名なスパイであり、世界一有名な色男である、そんなアイコンを15年間も演じ続けた彼は、どんな心象だったのか。
それはドキュメンタリーとしてApple TV+で配信される。
それも見逃すことはできないよね…
15年間もの長きにわたってジェームズ・ボンドであり続けたダニエル・クレイグ。その長い冒険を振り返るドキュメンタリーがApple TV+で公開される模様。
情報源: ダニエル・クレイグが007の15年間を振り返るドキュメンタリー「ジェームズ・ボンドであること」 | ALOG
007 No Time To Die ブルドッグ ノータイムトゥダイ