セピア色の過去からの攻撃を受けるジェームズ・ボンドとマドレーヌ・スワン。
そんな重たい物語の中で、ビビッドでカラフルな存在感を発揮したパロマ。
彼女は、この作品で2番目にキュートなボンドガールだった。
プライベートショットでも十分にキュートさを振りまいていたアナ・デ・アルマス。
しかし、パロマという役柄で物語に登場した彼女はいっそうビビッドだった。
情報源: 007 アナ・デ・アルマスの舞台裏を写真家グレッグ・ウィリアムズが公開 | ALOG
研修3週間の新人CIAエージェント
唸るほどの予算と豊富な人材を抱えているはずのザ・カンパニーが、5年ぶりに現場復帰した男に当てがったのは、キャリア的にど素人のエージェント。
このために3週間も訓練したのよと胸を張るくせに合言葉すら覚えちゃいない。
ところがフェリックス・ライターの人選に間違いはない。
彼女は伝説的な元英国諜報部員と遜色のない能力を発揮する。
ただし、クルマの運転以外では。
快活な明るさで大活躍だった彼女は、短い登場時間ながら、とってもインプレッシブだった。
「次は、もっと長居してね」
なんて、あんなあどけない顔でお願いされたら、僕なら薄暗いロンドンへの復帰ではなく、キューバへの転職を選んでいたはずだ。
では、この作品でいちばんキュートなボンドガールは誰かって?
ノーミ?
ラシャーナ、残念ながら、君ではない。
いや、ルックスの問題ではない。
彼女は、ソリッドでキリッとした美しさを漂わせていた。
だが彼女はボンドガールではない。
彼女はダブルオーエージェントであり、何より007なのだ。
ダブルオーエージェントの共演自体が珍しい中で、007同士がバディを組むという大変貴重なシーンを彼女は見せてくれた。
しかも、ジェームズ・ボンドに負けず劣らずの鼻っ柱の強さと結果を出す実力でイーブンなバディを構成していた。
ラシャーナ・リンチが演じる彼女のキリッとした佇まいは、優雅な気品を漂わせるオリジナルの美しさを放っている。
情報源: 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ「ふたりのエージェントはガールじゃない」 | ALOG
青い瞳の最年少ボンドガール
いちばんキュートなボンドガールは、わずか5歳の最年少の彼女だ。
お父さんから譲り受けた美しい青い瞳のマチルド。
ママとフランス語でしかおしゃべりしていない彼女は、お父さんのクイーンズイングリッシュはまだ話すことができない。
しかし、彼女はサフィンの手の中にあっても、はっきりとNOを突きつけ、攻撃すら試みる。
どうやらお父さんから受け継いだのは、青い瞳だけではないようだ。
ジェームズ・ボンドも、マドレーヌ・スワンも、不幸にも親を失い、それを引き起こした過去のしがらみから現在に至っても攻撃を受け続けていた。
マチルドの未来は、どのようなものになるのだろうか?
攻撃を仕掛けてくる過去は、英海軍の駆逐艦が全て吹き飛ばしてくれたはずだ。
彼女のお父さんが、そうして守ってくれた。
だから、いつか彼女が日本の北方の島々を眺める時、ママンがノルウェーで抱く感情や、お父さんがスカイフォールで感じる忌々しさとはまた別のナニカをきっと感じることだろう…