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「007 スペクター」見た人のためのレビュー(3)「Qと住宅ローンと2匹の猫と」

Qという仕事に慣れたせいなのか、007 スカイフォールのピンチを共に乗り越えたからなのか、Qはコミュニケーション能力が上がりボンドとは、うまくやっているようだ。
しかし、そのせいで誰も笑えない冗談を口にするような悪癖が付いているようだが…
前作で、無線機しか渡さなかったQは、今回も腕時計しか渡さずに、ボンドをがっかりさせている。

大音量アラーム付きの腕時計

うやうやしくアストンマーティン・DB10を見せびらかした後、ボンドに渡すのはオメガの腕時計。
念のため、どんなことができるのかと問うボンドに、時間がわかるとそっけなく返す。

しかし、タナーに聞こえないように、それとなくこの腕時計の仕掛け「大音量アラーム付き」を伝える辺り、もしかしてQの独断としてボンドに渡したものかもしれない。
結果的に、そのアラームは、ジョージ・オーウェル1984のようになってしまいそうになっていた世界の目を覚まさせることになった。
あれだけペン型爆弾を小馬鹿にしていたくせに、腕時計型爆弾をあっさり作ってしまうとは節操がない。
しかし、きっと彼のギーク心を満たすうまい仕掛けが見つかって試してみたくなったのだろう。

QのBRANCH
に行くと、オメガの時計の仕組みを確認することができる。

住宅ローンと2匹の猫と

住宅ローンと2匹の猫を抱え、解雇の不安に怯えながらも、しぶしぶ彼はボンドをサポートする。
しかし、ボンドが独断で動くとき、そこに理由があり、そしてその方向性が間違っていないことを彼はよく知っている。
だから、たとえ手間と費用をかけた5億5千万円の仕掛けつきのアストンマーティン・DB10を一瞬で水没されようとも、ボンドをサポートするのだ。
そして結果的にその行為は、ダブルオーセクションを守ることになり、彼は住宅ローンと2匹の猫の行く末を案じる必要は無くなった。
それもまた、ボンドの言葉通りであったのだが…

https://p-chi.tumblr.com/post/133176165707/i-followed-kadeart-s-headcanon-of-q-owning-a

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