スーパーボウルまであと数日になってスポットCMがチョロチョロ流れ始めた。
これは一体何なんだろうと思っていたら、それはスタジアムでオープニングに流れ出した。
なぜなら、そうする必要があったからだ。
https://www.youtube.com/watch?v=lbkafMhmvMo
Take it to the house! kid!
キックオフのボールを受け取った少年は、一気に駆け出す。
仲間うちのフィールドも飛び出して、どこまでも、どこまでも。
少年に声援を送るのは、お馴染みのレジェンドたち。
その中には、無言でたたずむパット・テイルマンの銅像も含まれている。
ジョー・モンタナとスティーブ・ヤング、49ersのゴールデンエイジを築いた二人の荷物持ちはガロポロだ。
彼が一丁前に少年に声をかけると、「いいから、お前は車に荷物を積んでおけ」と一喝される。
かの自由な新大陸にも、封建的体育会社会が存在することに背筋が伸びる。
二人からすれば、ガロポロはまだ何も成し遂げいていないのも同然ではあるけれど…
NFL100年の歴史をキックオフで受け取り、それを走馬灯のように走り抜けてきた少年は、ついにレジェンドたちが待ち受けるハウスに到着。
そこから、映像はライブに切り替わる。
彼が目指すべきハウスは、このマイアミのスタジアムであり、渡すべきボールはスーパーボウルで使用されるものだった。
100年を区切って、次の100年をはじめる粋な演出だった。
そう、この映像からライブのイベントにつながるという演出を僕らはもうひとつ知っている。
それは、2012年のことだ。
女王陛下と007
2012年という年は、ジェームズ・ボンド50周年であり、何より世界最高最強のファーストレディー、我らがエリザベス女王の在位60周年であった。
こんな年、ロンドンでオリンピックが開かれないわけがない。
そのオープニング映像で、初めて女王陛下とジェームズ・ボンドが共演することになった。
いや、エリザベス女王が史上最高齢のボンド・ガールとして出演を果たされたというべきか…
女王陛下は、オリンピックの開幕式にパラシュートで参加されることを希望され、そのエスコートとして、ダブルオー・セクションでとびきりの腕っこきを所望された。
映像からライブに切り替わっての女王陛下の登場は、大盛り上がりで忘れがたい。
大変失礼ながら、まさか女王陛下より先にダニエル・クレイグが引退してしまうなんて、あの時は思いもしなかったなぁ…
さて、TOKYO2020でも、あっと驚くような映像が見られるだろうか。