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2021 Army-Navy Game スペシャルなユニフォームを公開

リーグ戦もチャンピオンシップも関係なく、この相手には絶体に勝たなければならないという対戦が、いま世界にどれほど存在しているだろう。
今年、122回目の対戦となるArmy–Navy Gameは、そんな希少なゲームだ。
そのオンリーワンのゲームに着用されるスペシャルなユニフォームが公開された。

Navy Football – Fly Navy F/A-18 Super Hornet Uniforms

ある時期から海軍の主力艦となった空母。
その艦載機の現在の主力であるF/A-18 スーパーホーネットがモチーフになっている。

The 2021 Army-Navy Uniform

情報源: FLY NAVY by Navy Athletics

ヘルメットは、ひとつひとつが3時間もかけてハンドペインティングされている。
その結果、製作期間は6ヶ月に及んだ。

Armyは、このように反応している。

2021 Army-Navy Uniform: The U.S. Army Special Forces Command

911直後、アフガニスタン侵攻の先遣隊となった陸軍特殊部隊がモチーフになっている。
実務のためのデザート用の迷彩は、今となってはファッショナブルに映える。

Army and Nike team up for 2021 Army-Navy Game uniform to honor the soldiers of the U.S. Army Special Forces Command.

情報源: United We Stand

陸軍士官学校 vs 海軍兵学校

Army vs Navyとはいうものの、そもそもはカレッジフットボール。
それぞれの士官学校であるウェストポイントとアナポリスの対戦だ。
しかし、対戦が120年を越えれば、それぞれのOBと退役軍人まで巻き込んで、陸軍 vs 海軍にまで戦線が拡大してしまうのは致し方ないだろう。

そうして僕らは、「伝統の一戦」という、最近聞く事のなくなったフレーズを思い出す。
ラグビーがワールドカップのフォーマットを取り入れて以降、あらゆるスポーツの、全ての対戦が、プレイオフやらチャンピオンシップのための道程に過ぎないモノになってしまった。
後も先もない、この一戦。
そんなゲームは、ここにしか存在しない。

重みを感じるのは、伝統というフレーズだけではない。
彼らのユニフォームに採用されたモチーフは、アイコニックというにはヘビーなものだ。

F/A-18は、皇帝になろうとしている男が太平洋で暴挙に出れば即座に発進すべきモノである。
陸軍は、多大な犠牲を払った長い駐留を終えて、つい先日、ようやく中東を引き払ったばかりだ。

911から20年を数える今年のゲームは、グラウンド・ゼロにほど近いメットライフ・スタジアムで開催される。

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