2020シーズンを新しいデザインのユニフォームで臨んだチームはいくつか存在する。
しかし、バッカニアーズほど劇的に恩恵を受けたチームはない。
夢よもう一度で、よかった頃にスローバックしたユニフォームは、ダイレクトにスーパーボウルを引き寄せてくれた。
しかも、初の本拠地開催のエキストラなおまけつきで。
強かったあの頃の
The Buccaneers new uniforms, revealed on April 7, bring back much of the team’s look from 1997-2013 but also include some modern touches.
情報源: Bucs New 2020 Uniforms Revealed
オールピューターという渋いオルタナティブは加わったとはいえ、初めてスーパーボウルリングを勝ち取ったときのユニフォームに、ほぼスローバック。
そんなにうまくいくのかねと思っていたら、まさかその年に実現するとは…
思えば1997にピューターという渋い色が加わって急にかっこよくなるまでは、見た目も成績もパッとしないチームだった。
“Creamsicle” uniforms
1997年以前の白とオレンジがメインのユニフォームは、ビジュアル的にもぼんやりしていた。
そして成績はぼんやりしているどころではなかった。
いまだに破られていない26連敗のNFL記録を樹立したのだから。
そうおわかりのように1年では成し遂げることはできない。
およそ2年にわたって負け続けたのだ。
その弱さと見た目から市販のアイスクリームのようだと揶揄された。
その頃を知るウォーレン・サップが、このユニフォームのことを毒づいていた記憶がある。
Though he was a finalist for the seventh consecutive year, former Bucs great and current San Francisco G.M. John Lynch was not chosen for inclusion in the Pro Football Hall of Fame’s Class of 2020
情報源: John Lynch was not chosen for inclusion in the Pro Football Hall of Fame’s Class of 2020
当初は、グリーンも使ってデザインされていたらしいが、あまりにもドルフィンズやマイアミ大に似ているということで見送られたらしい。
“Creamsicle”の呪い
ピューターという渋い色の採用で一旦の成功を収めた後、2014年にさらにデザインを変更した。
しかし、これがよくなかった。
The new look honors the essence and evolution of the team – past, present and future
情報源: New Uniform Design Unveiled
“Creamsicle”との融合というテーマで、「例の」初代のオレンジテイストを強く取り入れたデザインは、幸運を招かなかった。
デジタル時計のようなフォントの背番号は評判が悪く、成績もドラフトの星もパッとすることはなかった。
これが2019年までの話だ。
1997年 タンパ2
だがもちろん、ユニフォームのデザインだけで勝てるわけではない。
1997年、ピューターの採用による大幅なユニフォームデザインの変更を行なっていたころ、もっと大きなもののデザインに着手していた。
タンパ2と呼ばれる独特のカバー2の構築にトニー・ダンジーHCの下、着手し始めたのだ。
それはチームの財産となり、のちにスーパーボウルリングを勝ち取る直接的な原動力となった。
2020年 ブレイディとグロンコウスキー
そして2020年、ブレイディとグロンコウスキーという出来上がったデュオがやってきた。
NFL100年のOFFICIAL ALL-TIME TEAM ROSTERに名を連ねる二人が、そのコンビネーションごと持参して現れたのだ。
こちらは、出来上がるまで数年かかるなんてもんじゃない。
もう完成されているのだ。
即座に結果が生まれることに何の疑問も生じない。
そういう意味では、チーフスの最近売り出し中のデュオとの対決でもあるわけだ…