フットボールの正しい技術を啓蒙するために、毎週、最高のお手本のプレイを披露した選手を表彰するNFL WAY TO PLAY。
2023シーズン第4週の受賞者となったのは、ロサンゼルス・チャージャーズ LB カリル・マック。
対象となったのは、流れるようにスムーズなパスラッシュ。
WEEK 4 – KHALIL MACK
ヘルメットも使わず、腕だけでコンタクトすると、目の前のOLごとQBまで流れるように押し込んだ。
2人分のヒットを喰らったQBは、なす術なくファンブル。
スムーズで無駄のない動きだ。
とても1人のブロッカーでは処理しきれないことを表す代表的なシーンだろう。
NFL史上6人目の男
この日、古巣のラスベガス・レイダースとの対戦で、カリル・マックは6サックの大暴れ。
1ゲームで6サックを記録したNFL史上6人目の男となった。
だが、これはNFLの最高記録ではない。
上には上がいる。
1ゲームでの最高記録は7サック。
そして、それを記録したのは、あのデリック・トーマスだ。
デリック・トーマス
The only seven-sack game in NFL history.
— NFL Legacy (@NFLLegacy) December 24, 2018
Derrick Thomas was in the backfield ALL DAY LONG when the @Chiefs took on the Seahawks in 1990. #KCvsSEA #SNF pic.twitter.com/o51e9Ks8xw
ものすごいスピードでブロッカーを無力化していた選手。
ラッシュバッカーなんて呼び名は、彼の登場とともに生まれたと記憶している。
No one got around the edge quicker than @Chiefs legend Derrick Thomas.
— NFL Legacy (@NFLLegacy) January 1, 2019
RT to wish a happy birthday to one of the best pass rushers in NFL history! pic.twitter.com/ksw4bIYmdw
「80年代はLTの時代だった。90年代はDTの時代さ。」
にっこり微笑んだ映像を覚えている。
9年連続でプロボウルに選出され、1990s All-Decade Teamにも選出された。
そう、90年代は彼の予言通り、DTのものとなった。
そして彼には、2000年代はやってこなかった。
彼は現役選手のまま、突然の自動車事故で亡くなってしまった。
Comparing a candlelight vigil for Thomas as a “smaller version of the scene outside the Dakota apartment building after the death of John Lennon or the home of John F. Kennedy, Jr. two decades later,” the Topeka Capital-Journal noted that the tribute was “Buckingham Palace after the death of Princess Diana, the lawn of Columbine High School.”
情報源: A Community Mourns: Remembering the Tragic Passing of Derrick Thomas
まだまだ現役でも活躍できたであろう年齢には、残念さしか感じない。
Walter Payton NFL Man of the Year も受賞するほどの若き人格者は、あっという間に人生を駆け抜けていった。
そんなところにスピードを求める必要は、一切なかったのだけれど…