テネシー・タイタンズが2026シーズンに向けて新ユニフォームを発表。
一見すると、噂されていたヒューストン・オイラーズ時代のカラースキームに戻っただけと思われるかもしれない。
だが、モダンに、クリーンになったユニフォームには、フレッシュなインパクトがある。
何より、そこに埋め込まれているのは、もう30年もフランチャイズにしているナッシュビルの匂いだ。
Tennessee Titans BRAND NEW Uniforms
The Titans of Tennessee | TennesseeTitans.com
引き算の赤
オイラーズ Eraとの違いで言えば、赤の使い方だ。
より抑制された使い方のおかげで、クリーンさが増している。
それは、ヘルメットを見れば、一目瞭然。
ミニマルに整理されたロゴは、コロンビアブルー、いや、タイタンズブルーだけだと味気なくなってしまうところに、赤を抑制して用いることで、Looking Goodな仕上がりになっている。
存在感を残すネイビーブルー
これまでのメジャーカラーだったネイビーブルーは、消え失せたのかといえば、そうではない。
それは、最も重要なポイントにのみ用いられている。
この6本のストライプ、6-String Stripeこそ、ナッシュビルのハート&ソウル。
ミュージック・シティと呼ばれるナッシュビルの、ルーツであるギターの6弦を表現しているのだ。

ジャージの襟の裏側の部分に用いられているネイビーブルーは、特に重要なメッセージを持っている。
そこは、選手たちがゲーム前にユニフォームを着用する際に目に入る重要な部分。
ここに、We Over Meのメンタリティー、いわゆるSacrificial spiritが強調される。
「木版印刷(Woodblock)」インスパイアのタイポグラフィ

フォントにもフランチャイズの情報は、しっかりと埋め込まれている。
ホームジャージにはテネシーの伝統的な「木版印刷」にインスパイアされたセリフ体を用いているのだ。
ナッシュビルで30年
ヒューストン・オイラーズで始まったチームの66年の歴史のうち、ナッシュビルにやってきてから実に30年が経過している。
そう、タイタンズは、もう完全にナッシュビルのヒトなのだ。
かつての故郷であるヒューストンは、もう新生チームにフルコミットしている。

NFL 2024 ヒューストン・テキサンズ 新ユニフォームを発表「Designed by Houston」 – ALOG
だから、あらためてタイタンズは、ナッシュビルに、テネシーにフルコミットを宣言したのだろう。
かつてのコロンビアブルーに身を包もうとも、それは、もはやタイタンズブルーであり、そのユニフォームには30年もフランチャイズであり続けるテネシーのDNAが染み込んでるのだと。
テネシー・タイタンズがNFLの歴史に名を刻んだピークは、20世紀の頃の、わずか3週間の間だけだった。

わずか6年間のNFLのキャリア。
わずかふたつのプレイが人々の記憶から消え去ることのない稀有な選手。NFL100年の歴史にしっかりと刻まれたふたつのプレイは、わずか3週間のうちに起きたものだ。
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ヒューストン・オイラーズの時代には、NFL100年の歴史に残る大逆転劇を、2年連続で味わされた悲劇しか残すことができなかった。

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フランチャイズの変更で、ひとつページを捲ることはできたのだ。
だが、まだ最高に届いていない。
せっかくヘルメットに居座っていた、重たい油田掘削装置が外れたんだ。
軽やかにギターをかき鳴らしながら、ネクストステップへ駆けあがろうじゃないの…



