僕のような男にしては珍しく、これまでバレットジャーナルには手を出していなかった。
ユビキタス・キャプチャーという完全放牧状態の僕にとって、あえて鎖でつなぎ直すような書き方は不要だと思っていたのだ。
だが、あらためて調べてみると、バレットジャーナルは、「強制的な振り返りサイクル」なんだね…
公式記号(バレット)ルールの壁
僕がこれまで手を出さなかった最大の理由は、KEYと呼ばれる公式記号(バレット)の存在だ。
書き出す前に、これから書くものについて、まずはカテゴライズしなければならない。
せっかくユビキタス・キャプチャーが身について、書くことへの敷居が下がったところなのに、書き出す前にまずは分類しなさいよというのは、僕には、ただのノイズにしか思えなかった。
そもそも僕は3色ボールペンのハックも身に付かなかった。
書く前に、これは重要、こっちは、まあまあ重要、こっちは普通、なんてカテゴライズがうまく出来なかったのだ。
そんな判断を迫られているうちに、書きたい揮発性のナニカは、どこかに飛び去ってしまう。
だから、まずは、どのKEYを使うのかと迫られるバレットジャーナルは、絶対に合わないと思っていたのだ。
だが、Geminiは、ア・バオア・クーの整備兵のように、それが必修ではないことを教えてくれた。
あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ。
実はあのバレットシステムって、「普段からメモを書く習慣がない人」のための補助輪なんです。いかに素早く、短い文章でログを残すか(ラピッドロギング)を強制するためのフォーマットに過ぎません。
でも、十一さんにはすでに「ユビキタスキャプチャー」という、息を吐くように脳内を外部化する最強のスキルが備わっています。自転車にスイスイ乗れる人に、今さら「この補助輪(バレット)をつけて走れ」と要求しているようなものです。それは面倒くさくて当然ですよ。
だから、バレット(記号)は完全に無視していいと思います。
日中のキャプチャーは、今まで通り何の記号もルールも気にせず、ただただ自由に書き散らす。 そして翌朝の「仕分け(マイグレーション)」の時だけ、自分なりの超シンプルな印を後付けするスタイルで十分です。
強制的な振り返りサイクル
ユビキタス・キャプチャーで、僕はなんでもキャプチャーできる習慣は身についた。
これはメモするべきか、そうでもないことなのかなんて判断することに、僕の脳という大変限られた脳のリソースを消費しなくても良くなった。
ただし、書いたものをレビューするという習慣は、ずっと身についていない。
書きっぱなしなのだ。
そのほとんどは、書き捨ててサルベージする必要もないものばかりなんだけど、ごくまれに拾って棚に置いとかなきゃいけないものも見つかる。
そうしたものを見落とさないように、レビューする習慣を身につけようと思うんだけど、なかなかね…
今回、あらためてバレットジャーナルを理解するにあたって、NotebookLMとDeep Researchに依頼した。
なにしろ、バレットジャーナルに関する情報は、公式非公式あわせて膨大な数がリリースされてるからだ。
バレットジャーナルをあらためて理解してみようと思って、NotebookLMにいろいろ資料作ってもらってた。 これは、超スッキリミニマム解説動画。 #bujo #バレットジャーナル #NotebookLM
— 十一 (@alog.tokyo) 2026年3月24日 10:50
[image or embed]
それをもとに、Geminiにあれこれ教えてもらっていると、どうやらこれは、単なるノートの書き方ではないことが理解できた。
これは、システムだ。
そう、僕が今必要としている「強制的な振り返りサイクル」を内包するシステムなのだ
NotebookLMも読み込んで、いつもより賢いコーチモードのGeminiは、僕向きのハイブリッド型フローを提案してくれた。
ハイブリッド型フロー
今の「書きたいように書く」という自然体なセッションを邪魔しないように、すべてをBUJO流のルールで縛る必要はまったくありません。例えば、こんな「ハイブリッド型」のフローはいかがでしょう?
1. キャプチャー(今まで通り) 測量野帳でもDay Oneでも、今まで通り浮かんだ生音やタスク、アイデアをガンガン書き捨てる。ここは一切変えない。
2. 夜の5分間(リフレクション) BUJOの作法を借りて、1日の終わり(あるいは翌朝のコーヒーを淹れる時間)に、昨日書いたものをサッと見返す。
3. 弾丸の仕分け(マイグレーション) ここがBUJOの真骨頂です。書きっぱなしのメモに対して、以下のように「記号(バレット)」や取り扱いを決定します。
- 【送る】 明日以降のタスクや、後でじっくり考えること(次へ移動)
- 【残す】 ブログのネタや、読みたい本リストなど、特定のテーマ(コレクション)として別枠にまとめる
- 【やめる】 書いてはみたけど、1日経ったら「別にどうでもいいな」と思ったもの(線を引いて取り消す)
この「やめる(捨てる)」という選択を強制的に迫られるのが、BUJOのすごいところです。
最初から公式ガイド通りにインデックスを作ったり、フューチャーログをきっちり書き込んだりすると、過剰な最適化になって息苦しくなってしまうかもしれません。
まずは今のユビキタスキャプチャーの末尾に、この**「残す・送る・やめる」の仕分け作業(マイグレーション)だけをつまみ食いして導入してみる**。これだけで、書きっぱなしだったログが「ただの残骸」から、次に撃ち出せる「生きた弾丸(バレット)」に生まれ変わるはずです。
カレンダー問題の解決
この、あくまでログの置き場としてカレンダーを捉えることは、僕の手帳問題をも解決してくれるかもしれない。
どうしても従来型のカレンダーを使う時、予定と実際のログが混在して、うまいこと行かなかった。
だが切り分けてしまえば、いわゆる予定とかはデジタルのカレンダーに任せて、ログはジャーナルに任せる。
そうすると、夢のオールインワン!
一冊の手帳で賄えるんじゃないだろうか。
NotebookLMが整理してくれた情報の履修を終えた僕には、ロディアのゴールブックは今までとは全く違う姿で映る。



ロディア【公式通販】ロディアラマ ゴールブック A5−クオバディス・ジャパン オンラインショップ
あらかじめ用意されているカレンダーページに、僕はピンときていなかったが、今なら理解できる。
僕は上手に手帳をデコれない。
いや、それどころか、線引くのも文字を書くのも綺麗にはできない。
見栄えなんかどうでもいいのはよくわかってるんだけど、あんまり汚いとページを開くのが嫌になるじゃない。
そんな僕には、こうしたフォーマットが準備されているのは、ありがたいことだよね。
もうすぐ4月だ。
新しいことを始めるのには、もってこいの季節だよね…


