デザインと呼ばれるようなものと縁もゆかりもないくせに、フォントを眺めているのが好きだ。
Google Fontsのおかげで、僕のようなテック弱い系ブロガーでも、簡単に無料でWebフォントを利用できるようになっている。
LINEヤフーが、コーポレートフォントである「LINE Seed JP」をGoogle Fontsで提供している。
なぜオープンにしたのかという理由とともに、Google Fontsが、いかに日本語フォント特有の課題の解決に役立つのかという解説も加えられている。
LINE Seed JP

「LINE Seed」は、コミュニケーションアプリ「LINE」など、LINEヤフーのサービスのUIやコミュニケーションに共通する「シンプルさ」と「親しみやすさ」を体現するために設計されたコーポレートフォントで、日本語、英語(Latin)、韓国語(Hangul)、繁体字中国語(台湾)、タイ語の5つの言語に対応しています。
LINEヤフー、コーポレートフォント「LINE Seed JP」をGoogle Fontsで提供開始|LINEヤフー株式会社
オープンソースという考え方

前提として、LINE Seed JPは公開当初から、誰でも無料でダウンロードし、自由に使えるフォントとして提供してきました。 Seedという名前には、LINEのサービスにしっかり植えられた種が芽を出して実を結ぶように、利用者と共に成長するという意味が込められています。
「LINE Seed JP」をGoogle Fontsで公開した理由|LINEヤフーDESIGN 公式note
彼らのリリースを読むと、それはそもそもオープンソースとして開発してきたのだと書いてある。
企業の資産としてとどめるのではなく、広く社会に活用してもらうためにと。
Google Fontsが解決する日本語フォント特有の課題
また、実際にWebフォントで使用するための具体的な実装方法と併せて、Google Fontsが、いかに日本語フォント特有の課題の解決に役立つのかという解説も公開されている。
Google Fontsが裏で行っている「自動分割」 Google Fontsに登録されると、エンジニアが何もしなくても以下の Dynamic Subsetting が適用されます。
仕組み: Googleは日本語フォントを約100個以上の小さな「スライス(分割ファイル)」に細分化して保持しています。
Google Fontsで使うLINE Seed JP(最速表示のためのベストプラクティス)
違和感のないwebフォント
現在、僕はM PLUS 2を、このWordPressのブログで使用させていただいている。
ミリセカンド単位のタイム計測は知らないけれど、こと表示のスピードにおいて、日本語Webフォントが足を引っ張る印象は感じない。
LINE Seed JPの柔らかいゴシック体のデザインは、好みのものだ。
もし、M PLUS 2を使っていなかったら、こちらを利用させていただいてたかもしれないね。
まあ、Google Fontsは、ダウンロードしてインストールもできるから、ブログ以外で使わせていただくこともあるかもしれないけど。

Google Fontsで欲しいフォントを見つけたら、Get fontをクリックすれば、あなたの使いたいカタチで手に入れられる。 Webフォントで使用するためのコード表示にあわせて、ダウンロードの選択肢も表示される。
M3 MacBook AirにGoogle Fontsをインストール | ALOG
オープンなマインドが、オープンな仕組みと出会って、セカイが自由になっていく。
これこそ、忘れかけてたインターネットのライトサイド。
フリーマインドな僕は、プラットフォームに縛られるのが嫌で、LINEはインストールすらしていなかった。
そういう意味では、これまで、LINE Seed JPというフォントにお目にかかっていなかったのかもしれない。
メッセンジャーの世界も、ようやくオープンになりつつある。

AppleとGoogleは、業界の垣根を越えてRCS(Rich Communication Services)にエンドツーエンドの暗号化を導入する取り組みを進めており、従来のSMSに代わるプラットフォームをまたいだメッセージング形式のセキュリティとプライバシーを強化してきました。
メールアドレスひとつあれば、どんな環境でも、誰とでもつながる世界で始まったはずなのに、気づけば、インターネットはインターをなくして障壁だらけになってしまった。
しかし、セカイも、あるべき姿に向かいつつあるということなのか…
日本語フォントの膨大な開発時間
そもそも、Google Fontsの日本語webフォントの始祖鳥であるNoto Sans Japanese も15年もの歳月をかけて開発されたものだったよね。
急激に進歩していくAIは、この膨大な日本語フォントの開発時間を短縮してくれるのだろうか?
Geminiが現在の状況を解説してくれた。
AIによるフォント開発の現在地
まさに今、AIの力によってフォント(特に数万文字を必要とする日本語フォント)の開発期間は、それこそ「魔法のように」短縮されています。
- 数文字のデザインから、数万文字を自動生成: 現在では、デザイナーが手作業で「あ」や「愛」など、特徴的な基準となる数文字(数個〜数十個)をデザインするだけで、AIがその「太さ・骨格・はらいのクセ」といったスタイルを学習します。
- 残りの漢字を一気に補完: 学習したスタイルを元に、第一水準・第二水準を含む1万4000文字以上の膨大な漢字を、AIが自動で生成してしまいます。
- 期間の劇的な短縮: かつては数年〜十数年(あるいは複数人のチームで何ヶ月も)かかっていた日本語フォントの制作が、今ではAIの補助ツールを使うことで、ベースの生成だけなら「数日〜数週間」という単位にまで圧縮されつつあります。
職人は不要になったのか?
では、人間のデザイナーがお払い箱になったかというと、そうではありません。 AIが生成した1万文字以上の漢字の細部をチェックし、どうしても機械的になってしまう「ふところの微細なバランス」や「錯視(目の錯覚)の調整」を行うのは、やはり人間の審美眼です。
つまり、AIは「途方もない単純作業(土方仕事)を肩代わりし、デザイナーが『美しさの微調整』という最も純度の高い仕事だけに集中できる環境を作った」と言えます。
残り続けるカルチャー
AIは、厳密なフォントの違いを認識することはできない、現在でも。
あなたのサイドバーにいるAIに聞いても、それには同意することだろう。
だから、ひとつひとつの文字のデザインを確認し、デザインを微調整するのは、まだまだヒトが行わなければならないのだ。
コピペできるSEOテキストのように、こんな感じで生成しておいてなんて、ワンタッチでは終わらない。
そういう意味では、これこそが対価が求められるべきものであるはずだ。
だが、それが正当な対価を求め始めると、テック弱い系ブロガーの僕などには、迂闊に手の出せない価格になってしまう。
それを思えば、大盤振る舞いしてくれるオープンマインドな人たちに感謝しなければならないのだろう。
そうして、まだインターネットのカルチャーが残されていることにも…

