2度目のホーム開催でのスーパーボウル制覇を目指して、周到にALL INを進めているロサンゼルス・ラムズ。
そんな彼らが、チームのレガシーを反映させたオルタネート・ユニフォームを発表した。
だが、現在の彼らがリーグに与えているプレッシャーは、4人組ではなく、3人組によるものだ。
A Forged Legacy | Rams Unveil New “Classic Sol” & “Fearsome White” Alternate Uniforms
Classic Sol
まだAFLなど存在せす、NFLとして単独のチャンピオンシップを争っていた時代、1951年にロサンゼルス・ラムズは、NFLのチャンピオンに輝いた。
今年は、それからちょうど75周年という節目の年になる。
ラムズがチャンピオンになったのは、その年が2度目だった。
はじめてチャンピオンになったのは、1945年のこと。
ただ、そのときはクリーブランド・ラムズであり、彼らはオハイオ州で過ごす最後の年にチャンピオンになったのだ。
そのレガシーには敬意を表すが、率直なところ、黄色のジャージって、カッコよく仕上げるのって難しいね。
これまで、数々のチームがチャレンジしてはいるけれど、これだというものに出会したことがない。
いつか、そういうデザインにお目にかかりたいものだよね。
Fearsome White
ロージー・グリア、ディーコン・ジョーンズ、ラマー・ランディ、マーリン・オルセンの4人で形成されたラムズ守備のフロント4。
彼らは、Fearsome Foursome「恐るべき4人組」と呼ばれ、猛威を振るっていた。
Fearsome Whiteは、その時代のカラーパターンを復活させたものだ。
この4人の中でも、ディーコン・ジョーンズは、NFL100年のベストメンバー入りを果たしている。
なにせ彼は、まだシーズンが14試合の時代に、22サックをあげているのだ。
つまり1ゲームあたり、1.57サック。
今年から直系の後輩となるマイルズ・ギャレットが昨シーズン、23サックの記録を樹立したが、17試合であることを考えると、1ゲームあたり、1.35サックに過ぎないのだ。
そもそも、ディーコン・ジョーンズの時代には、QBサックは公式記録にならなかった。
サックという呼び名さえなかった。
それはただのTackle for Lossと呼ばれていたのだ。
「街を略奪・破壊する(Sack a city)」 という軍事用語としての意味から言葉を引用して、ただのロスタックルなんかより遥かに意義が大きいと、それをQBサックと名付けたのは彼だった。
“Sacking the quarterback is just like you devastate a city or you cream a multitude of people,”

Defensive End
DEACON JONES“I did try to intimidate my opponents. I’d talk about his mother, I’d call him nasty names.” – Deacon Jones
NFL100年の歴史に残るキャラクターとして第7位にランクされていることからも、相当なキャラクターだったのだろう。
トイ面の、気のいいOTには同情するしかない。
口汚く罵られた挙句にプロテクションを破られて、今度は味方のQBになじられる。
それはフラストレーションなんて生やさしいものではなく、文字通り、恐怖の体験だったはずだ。
この時期に、このユニフォームを復活させるということは、復帰が噂されているアーロン・ドナルドへの、最後のひと押しなのかもしれないね。
新加入のマイルズ・ギャレットとともに、現代版のFearsome Foursomeを復活させないかと…
恐るべき3TE
だが、現在のラムズが、ショーン・マクベイがリーグに与えているプレッシャーは4人組によるものではない。
それは、3人組のTE、13パーソネルによってもたらされている。
最近のフットボールでは、パーソネルという表現が用いられる。
それはオフェンスの人員配置を端的に表現するものだ。
十の位がRB(ランニングバック)の人数、一の位がTE(タイトエンド)の人数を表す命名ルールになっている。
11パーソネルといえば、1RB・1TE・3WR。
12パーソネルといえば、1RB・2TE・2WR。
だから、13パーソネルといえば、1RB・3TE・1WR。
つまり、同時にTE3人を配置したヘビーなフォーメーションということになる。
それは決してランヘビーなフォーメーションではない。
この13パーソネルは、パスの生産性をひときわ向上させているのだ。

The Rams didn’t just use a lot of three tight end sets, they dominant when they played those personnel groupings.
New stat shows just how dominant the Rams were in 3-TE sets – Yahoo Sports
ロサンゼルス・ラムズのタイトエンド(TE)陣は、ショーン・マクベイHCによる革新的なヘビーセット(重い人員配置)戦略により、Next Gen Stats(NGS)や高度分析指標においてNFL史上最も特徴的なデータを記録しています。
📊 13パーソネル(3TE編成)の歴史的運用
ラムズのオフェンスは、3人のタイトエンドを同時にフィールドに配置する「13パーソネル」の運用において、Next Gen Statsが計測を開始した2016年以降で最高となる30.5%の記録的な使用率をマークしました。
- 圧倒的なボリューム: 2025年シーズン中、ラムズは3TEセットからNFL記録となる331回のオフェンスプレーを展開しました。これは2位のピッツバーグ・スティーラーズ(145回)に2倍以上の大差をつける圧倒的な数字です。
- 驚異的なパス効率: このヘビーセットは単なるランブロックのギミック(仕掛け)に留まりません。ラムズは3TE配置時のパス1プレーあたり平均8.4ヤードを創出。リーグ平均の6.3ヤードを大きく上回り、あらゆる人員構成の中でもトップクラスの効率性を証明しました。
- プレイアクションの補強: この3TEの重厚な布陣がダミーとなり、ラムズはリーグ最高となる36%のプレイアクション(騙しパス)率を記録しています。
Geminiの解説通り、13パーソネルの使用回数は、2位のスティーラーズの3倍となり、シーズン後半は一気に頻度が増した。
ショーン・マクベイといえば11パーソネルを多用することで知られており、前回スーパーボウルを制した年はエンプティバックも多用していたのに…
だが、これは、NFLのトレンドでもある。
教科書ではDBは4人だが、ここ数年のオフェンスのパーソネルに対応するために、ディフェンスは5DBがベースになっていた。
しかし、オフェンスがヘビーな人員を配置するのなら、ディフェンスはDBを削らざるを得なくなる。
そうして、カバレッジを制限させようというのだ。
流行に敏感なNFLにあっては、このトレンドは一気に広まっていくのだろう。
そうなると、いち早くTEの層の厚みを形成してきたラムズに一日の長があるのかもしれないね。
今年のタイトエンドの日は、フィールドのラムズの3人組のTEから目を離さずにWatchすることにしよう!
