FIFAワールドカップ 2026が開催されたことにより、NFLスタジアムのネーミングライツが話題になった。
しかし、このご時世に、ネーミングライツに汚染されていない、いくつかのスタジアムも存在する。
NFL最古のスタジアムの名前の由来を知れば、そうそういじれない重たいものであることを実感する。
ソルジャー・フィールド
1971年からシカゴ・ベアーズのホームスタジアムであるソルジャー・フィールドは、1924年に建造された。
大幅な改修が行われてはいるが、現存するNFL最古のスタジアムだ。
ただでさえ険しい顔つきの上にレイバンを装着したアイアン・マイクが仁王立ちするスタジアムの名前がソルジャー・フィールド。
なんとも、ハードな相乗効果を生んでいた。
だが、あらためてそのスタジアムの名前の由来を知ると、それは慈しみと哀しみのあらわれだった。
ソルジャーとは、第一次大戦で戦死した米兵たちのことだ。
彼らを悼んで、その名前が捧げられているのだ。

フィラデルフィア・イーグルスも、以前は、退役軍人を称えるために名付けられたベテランズ・スタジアムを本拠地としていたよね。
では、日本にもこのような名前を持つスタジアムがあるかといえば、ご存知のように、全くもって存在しない。
閣僚が靖国神社に参拝したことを、わざわざ速報でチクるようなチンドン屋が幅をきかすような国なのだ。
もし、そんな建設計画でも立案されようもんなら、いつもの老人たちが、いつもの業者に発注したのぼりを抱えて大挙してくることだろう。
建て替えられる秩父宮ラグビー場も、ついにネーミングライツの洗礼を受けることになった。
それは副名称であり、正式名称は残されるようだが…
本当に真似しなきゃいけないスピリットはシカトされ、イージーな手法だけは、どんどんパクられ蔓延していく…
シカゴ・ベアーズ@インディアナ州?
だが、シカゴ・ベアーズもスタジアム移転の計画が浮上している。
しかも、インディアナ州のラブコールに答え、イリノイ州を離れようとしているのだ。
ソルジャー・フィールドはNFL最古のスタジアムであり、尚且つ、NFL最小のスタジアムでもある。
その上、スタジアムはシカゴ市(公園管理局)の所有物であり、年間約700万ドル(約10億円)の賃料を払っているのに、たいした収益が上がっていないのだ。
新しいスタジアム建設を望むベアーズに対する、イリノイ州とインディアナ州の姿勢の違いをGeminiが解説してくれた。
1. イリノイ州の「公的資金への厳しい姿勢」
ベアーズは「自分たちも大金を出すから、スタジアム周辺の道路や鉄道といったインフラ整備には州の税金(補助金)を使ってほしい」とイリノイ州政府にお願いしていました。
しかし、イリノイ州のプリツカー知事らは「億万長者のプロチームオーナーのために、一般市民の貴重な税金は使えない」と突っぱねました。シカゴ市内での再開発案も出ましたが、資金調達の交渉が完全に決裂してしまったのです。
2. インディアナ州からの「超破格の熱烈歓迎」
イリノイ州に冷たくあしらわれたベアーズに対し、隣のインディアナ州は「至れり尽くせり」の条件を用意してアプローチしました。
インディアナ州政府は、ベアーズを誘致するためにわざわざ「スタジアム管理局」を設立する法律をスピード可決。スタジアムの所有権をインディアナ州が持つ形にすることで、ベアーズが最も嫌がっていた「固定資産税の支払い」を完全にゼロにするウルトラCを提案したのです。この強力な財政サポート(レッドカーペット)が、ベアーズの心を完全に動かしました。
チームはインディアナ州ハモンドに移転しても、シカゴ・ベアーズであり続けると宣言している。
決して、ハモンド・ベアーズにはならないと…
そんな道理は通るんだろうか?
まあ、確かにハドソン川を渡らなきゃならないのにニューヨークと名乗っているチームは、2つも存在するけれど…
スタジアムが完成した暁には、ベアーズのヘルメットのロゴはどうなっているだろう?
そうして、そのスタジアムの名前に、受け継がれてきた哀悼は存在しているのだろうか…


