あの中田商店とアルファ・インダストリーズというガチとガチとのコラボで誕生したCWU36-P。
オリジナルにリスペクトを持って復刻しながら、独自の特別仕様も加えられている。
その実物の出来の良さは、オンラインのディスプレイだけでは伝わりきらない。
是非とも、実物を手に取って、着てみてほしい。
ガチとガチとのコラボ
米軍のガチな払い下げ軍用品を、長年あつかっている中田商店。
そして、米軍のリアルコントラクターとしてアメリカ国防総省に、実際に製品を納入してきたアルファ・インダストリーズ。
ガチとガチとのコラボレーションが、単なるダブルネームで終わるわけがない。
実物の型紙から復刻したモデルは、Japanスペックなんてものが登場して戸惑っていた僕に、オリジナルのよさを与えてくれる。
ノーメックスは使われていないが、そこらのナイロンとは一線を画す風合いだ。
さらに、オリジナルにはない防風フラップをつけるという特別仕様が、デザインにアクセントを加えてくれる。
【中田商店xALPHA】CWU-36/P|ALPHA|アルファ
襟付きのナイロンジャンパーなんて
正直なところ、CWU36-Pの単体をオンラインのディスプレイで見て、カッコイイ!と思ったことがあるだろうか?
1st Top Gunによるフライトジャケット大流行の洗礼を受けただけで、ミリタリーマニアではない僕には、もうひとつ、その良さが伝わらないままだった。
カタチだけ見れば、MA-1のほうが、よっぽどシンプルでアイコニックだ。
襟付きのナイロンジャンパーなんて、作業着にしか見えないんじゃないの?
だから、薄手のアウターを手に入れるなら、L-2Bあたりの方がいいんじゃないかと思っていた。
実際に着用すると
実際にお店で、モノ自体の出来の良さに釣られて着用してみると、その良さを実感する。
オンラインのカタログでは、僕とはあまりにも体型の違いすぎるスマートなモデルさんが着用しているからかもしれないが、全くイメージが違う。
着てみて初めて、今の僕には、CWU36-Pのほうがしっくり来るんだと実感する。
それに、襟付きの方が、タートルネックなんかとは相性が良さそうだ。
CWU45-P
その昔、CWU45-Pを着ていたことがある。
しかも、ノーメックスが使用されたモノホンだ。
ただ、今ほどの情報量を持っていなかった僕には、その価値は理解できていなかった。
そのがっしりとした厚みに、動きづらさを感じたことは、よく覚えている。
だから、それより薄手のCWU36-Pは、ずっと気にはなっていた。
どんな着心地なんだろうと。
ただ、ブームが落ち着くと、ひとつのカテゴリーに定着したMA-1と違って、CWU36-Pは一般ピーポーには見つけにくいところで生息するようになった。
それを変えたが、ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル大佐だ。
まさかの36年ぶりのTop Gunの続編で、大佐が着用したことで陽の目を浴びることになった。
昇進が止まっているとはいえ、あの頃、大尉だったマーヴェリックが大佐になってる姿が観れるとはねぇ…
もっとも、アイスマンに至っては、海軍大将として艦隊司令にまで登り詰めていたが…
長く着用できる
結果から言うと、CWU36-Pのほうが、長いシーズン着用できるはずだ。
薄いといっても、CWU45-Pと比べて中綿がないくらいで、決してペラペラなわけじゃない。
ただ、以前、CWU45-Pで感じた動きづらさは全くなくて軽快だ。
それに、分厚くないから重ね着もしやすい。
定番のGジャンとの重ね着もイージーにいけそうだ。
さらにスーパーヘビーなワッフルもあるし、なにより、マーヴェリックが大尉だった頃とちがって、令和日本にはヒートテックという存在もある。
なあに、真冬になれば、B-3に鞍替えすればいいだけのこと。
ブルーの存在
今回は、セージグリーンを購入したけれど、ずっとブルーの存在が忘れられずにいる。
それこそ、ネイビーの襟付きのナイロンジャンパーなんて、リアル作業着じゃん!と馬鹿にしていたのだが…
だが、実際に目にしたそのブルーは、上質のネイビーだった…
あの良さも、オンラインのディスプレイでは伝わりきらないだろうね。
今の僕は、ミリタリーマニアでもないのに、2色とも揃えようとする暴挙に出そうで怯えているのだ…