Appleのホリデーシーズン向けのCMが公開された。
AIクリエーターの溢れる「なう」に、手作りの森の生き物たちのパペットが奏でるキャロルは、忘れていたフレンドシップというものの存在を思い出させてくれる。
Apple Holiday | A Critter Carol | Shot on iPhone 17 Pro
人間のハイカーが、うっかり落としてしまったiPhone 17 Proを拾い上げたアライグマは、手慣れた手つきでカメラのセッティングを整えると、歌を口ずさみ始める。
タイミングよく次々と登場する森の仲間たちの合唱で、それは完全にキャロルへと昇華していく。
手元に残されたApple Watchのフレンドシップにより、無事にiPhone 17 Proを探すことができたヒューマンは、iCloudさえ預かり知らぬ、思いがけない贈り物を受け取るのだった…
Apple Holiday | The Making of The Apple Holiday Film | Shot on iPhone 17 Pro
そうして、撮影のバックステージも公開されている。
リアルに製作されたセット、そしてリアルに製作された手作りのパペットたち。
その中で、青いコスチュームに身を包んだ人形使いの存在だけが、不思議とリアルに感じられない。
だが、彼らが操るパペットは、まさに命を吹き込まれたような動きを見せる。
ベテラン俳優が撮影の合間に見せる軽口なんてものも、一丁前に、叩いてくれるじゃあないか。
主演のアライグマ様におかれましては、iPhoneさえあれば、誰でも、こんなコマーシャルが撮影できますよなんて宣ってくれる。
冗談じゃない。
素人がパペットを、たとえ何人がかりで操ろうが、君のようなライブなアライグマを生み出せるわけがない。
だが、素人でも、たとえiPhoneを持っていなくても、できることはある。
それは、フレンドシップを贈ること。
楽しませてあげることはできなくても、楽しんでいる誰かさんを邪魔しないことはできる。
助けてあげる力がなくても、誰かさんのそばに寄り添っていることはできる。
どんどんボリュームが増していく金切り声を消すことはできなくても、キャロルを聴き続けることはできる。
たとえ、僕自身が歌えないとしても。
そうして僕自身が、いつの間にかギフトを受け取っていたことに気づくのも、このホリデーシーズンというやつなのだろうね…
