無口な賢人、Coach ビアード。
登場人物の中で、最も謎多き男。
あのテッド・ラッソが、全幅の信頼を置いていること以外は、何もわからない男。
しかし、シーズン2のエピソード9では、はじめて彼の内面が語られる。
Beard After Hours
あの準決勝で、惨敗どころか、恥ずかしい敗戦を喫してしまったAFC リッチモンド。
敗戦直後、ひとりでロンドンの街を彷徨うCoach ビアード。
いや、After Hoursなのだから、彼はただのビアードだ。
夜通しのオデッセイを通して、はじめて彼の内面が語られることになる。
シーズン2では、あの能天気すぎるテッド・ラッソの、心理的トラウマまで明かされた。
笑い飛ばすだけではすまなくなってきた展開だけれど、シーズン1より確実に深みは増している。
年間最優秀プログラムを受賞
そうして、彼らはテレビ批評家協会から年間最優秀プログラムを受賞することとなった。
Apple’s acclaimed, award-winning comedy series “Ted Lasso” received top honors at the 37th Annual Television Critics Association Awards.
シーズン3の制作も決定しているけれど、そろそろハッピーな出来事も欲しいよね。
浮かない実生活を、冗談を紛れさせながらどうにかこうにか乗り越えていくって、それってリアルなフツーの物語じゃないか。
ああ、そうか。
設定は突飛なドラマだったけれど、物語はフツーの人々の心の浮き沈みを静かに描き出しているだけなのかもしれない。
だからあんなに笑えてしまうんだろうね。
普段の僕らが滑稽なように…