スーパーボウルの最初のピークといえば、有名アーティストが歌い上げる国歌独唱と、そこに絶妙のタイミングでかぶる戦闘機のフライオーバー。
善きアメリカの粋を凝らしたその瞬間は、極東の島国にいる僕らでも、星条旗に忠誠を誓ってしまいそうになる。
ブルーエンジェルスは、そのコクピット動画を公開した。
スタジアムの喧騒が届きようもないはるか上空では、無機質な音しか響かない。
しかし、さりげなく編隊での一斉離陸から始まったソレは、パイロットのVサインで締めくくられる。
秒単位で設定された事前のフライトプランが完璧に遂行されたことを、その無言のサインが物語っている。
#BlueAngelsFly over #SB50! #BA70Years #America pic.twitter.com/mcjlBqBUXN
— Blue Angels (@BlueAngels) February 8, 2016
ブルーエンジェルスは70周年
One last shout out for #SB50 was an honor to kick off the game and our #BA70Years! You're an inspiration America! pic.twitter.com/GevL6dtopp
— Blue Angels (@BlueAngels) February 8, 2016
スーパーボウルも今年、50回の記念大会であったが、ブルーエンジェルスも70周年を迎えるらしい。
建国からわずか240年の若い国の歴史を思えば、その年数が占める割合は大きく、アメリカという国との結びつきの深さが想像できる。
Don’t be Evil.Do the Right Thing.
その持て余した力をすべてふるっても満腹にはならない、この若く貪欲な国は、誰の言うことも聞かず1人独走状態だ。
この日スタジアムで見た善き光景が、タテマエではないことを、ハリボテではないことを、ただただ願うばかりではあるけれど…