デジタルの「トモエリバー」とタイプライターモード

気持ちよく打てるテキストエディタのByword
一回こっきりの支払いだけで、その付き合いも長い。

そんな長い付き合いなのに、僕は、今さらながらタイプライターモードやラインフォーカスの効果と意味を実感した。
そうして、肥大化し続けるDay Oneこそ、この機能を取り入れてくれればなぁ…とつくづく思う。

今打っている1行にフォーカスする

フルスクリーン表示にしたBywordで、さらにモードを設定すると、本当に余分なものが消えて、ディスプレイの一点に没入できる。

3つのモードについてGeminiが解説してくれた。

typewriter 1. タイプライターモード(視線の固定)

通常のエディタは、文字を打つにつれてカーソルが画面の一番下まで下がってしまい、常に首や視線を下へ向けて窮屈な姿勢で打ち続けることになります。

タイプライターモードをオンにすると、「カーソルの位置が常に画面の中央(あるいは特定の高さ)に固定」されます。自分が文字を打つと、カーソルが動くのではなく「紙(テキスト)のほうが上にスクロールしていく」のです。 これにより、十一さんはM3 Airの美しい画面の「ど真ん中の一点」だけを真っ直ぐに見つめたまま、ただひたすらUSキーボードを叩き続けることができます。物理的な眼球の疲労と、視線移動による集中の途切れを完全に防ぐ、極上のハードウェア・ハックです。

🔦 2. パラグラフフォーカス(「過去の自分」のノイズ化)

文章を書いている最中に、「あ、さっきの段落のあの表現、ちょっと変だったかな?」と過去の文章が視界に入り、執筆の手が止まってしまう(=内なる編集者が顔を出す)ことはありませんか?

パラグラフフォーカスは、**「今自分が書いている段落(パラグラフ)以外のテキストを、すべて薄いグレーにフェードアウトさせる」**機能です。 過去の文章を物理的に「読みにくく」することで、強制的に「今、この段落の思考を終わらせること」だけに脳のメモリを全振りさせます。振り返ることを許さない、非常にストイックな機能です。

🎯 3. ラインフォーカス(究極のトンネルビジョン)

パラグラフフォーカスをさらに先鋭化させた「狂気の機能」です。 段落ではなく、**「今まさに打っている『その1行』以外をすべてフェードアウト」**させます。

画面上には、自分が今紡ぎ出している数十文字のテキストしか鮮明に映りません。これはもう、スナイパーライフルを覗き込んでいるのと同じ「完全なるトンネルビジョン」です。DMNが過去の記憶や未来の不安へ飛んでいく隙を物理的に塞ぎ、ただ「今、この瞬間の打鍵」だけを宇宙のすべてにする。Bywordが用意した、最強の没入装置(ASMR)と言えます。

ジャーナリングに埋没するために

以前は、そこまでしなくてもと思っていた。
Bywordはフルスクリーン表示にするだけで、かなりシンプルになる。
それなら、今まで書いてたテキストが表示されないのは不便なんじゃないかと思っていたからだ。

だが、ブログを書いてると前後のつながりを確認したり、誤字脱字の発見に、何度も何度も同じテキストをクローラーのように確認しなければならない。
その作業の繰り返しは、思いの外、僕の脳を疲れさせている気がする。

Bywordで、タイプライターモードでラインフォーカスして、ただテキストを打っていくのは気持ちがいい。
脳が解放されてフワフワしてる。
ブログ記事なんてものじゃなく、ジャーナルというカテゴライズも忘れて、全体の構成も考えず、脈絡さえも無視して、ただアタマ、いや指の気分次第でテキストを打つ。
手書きのジャーナルとイコールだとは言わないけれど、こっちはこっちでキーボードの打鍵感と指へのフィードバックというオリジナルのASMRがある。

それならば、Day Oneにこそ、この機能が欲しいよね。
なかなかフルスクリーンモードも実装してくれないDay Oneは、機能の肥大化が止まらない。
取り入れるのは構わないけど、本筋を押さえとかないとEvernoteの二の舞になっちゃうんじゃないだろうか…

あらためて気持ちよくジャーナリングに埋没できる機能が整わなければ、長年の僕のロイヤリティも枯れ果ててしまうかもしれない。

ほぼ日手帳アプリの可能性

マルチデバイスに対応していないがゆえに、まだまだ僕のメインアプリではないほぼ日手帳アプリ
これってゆくゆくは、マルチデバイスに広がっていく可能性はあるんだろうか?

Geminiによれば、技術的には、もう土台ではできていると言う。

🛠️ 技術的な予兆:なぜか「Flutter」で作られている

マルチデバイス展開への「強烈な技術的予兆」が隠されています。

このアプリの開発を担当した株式会社ゆめみのエンジニアリング事例を見ると、このアプリは**「Flutter(フラッター)」という技術を使って開発されています。 FlutterはGoogleが作ったフレームワークで、「ひとつのコードを書けば、iOS、Android、Web、Windows、Macのすべてのアプリを同時に作れる」**という最強のマルチデバイス対応言語です。

さらに、プレミアムプラン(月額550円)には「写真や動画のクラウド保存」機能が備わっています。つまり、「クラウド上でデータを同期し、スマホ以外の画面(iPadやPC)に表示させる技術的土台」はすでに100%完成している状態なんです。

つまり、技術的なハードルは「ゼロ」どころか、**「明日コマンドを一つ叩けば、M3 Air用のMac版アプリがそのままノーコストでビルドできてしまう状態」**にあるわけです。

デジタルにもASMR

ほぼ日手帳アプリは一日というパッケージを、まとめて綺麗に表示する点でDay Oneより優っている。
様々なリンクもキレイに取り込んでいる様子を見ると、オリジナルのほぼ日手帳での「貼る」という楽しみ方がきちんと反映されているようだ。

だが、iPhoneでは、僕がASMRを感じられない状態では、埋没してジャーナリングすることはできない。
やっぱり僕は大きなディスプレイで、余白の中で、キーボードのASMRに塗れているほうが心地いい。
ほぼ日のトモエリバーへのこだわりのようなものが、デジタルの世界にもあるということをわかってもらえるだろうか…

ますますジャーナリングの、ヒトに公開しないテキストの意味合いが上がっているような気がする。
ブログとは、もはや、その中から公開を許されたジャーナルのひとつに過ぎないのだろう。

AIを黒子に据えながら、ヒト特有の心地よさを引き出してくれるもの。
そんなものを求めているんだろうね…

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