Finally、ついにBlueskyの招待コードを手に入れた。
招待コードを送ってくれるような知り合いのいない僕が、それを手に入れることができたのは、まったくの偶然。
しかも、皮肉なことに旧姓Twitterのおかげなのだ。
そこで僕は、真夏だというのにサンタクロースに出会した。
サンタクロース@Twitter
僕のふとした呟きに、縁もゆかりもない、通りすがりのdrop Dさんが反応していただいた。
外から失礼します。
BLUESKYの招待コードお譲りしましょうか?— drop D (@medusa_meduda) July 31, 2023
数ヶ月前にウェイティングリストに登録はしていたが、48時間で3万人もの人数が集まったリストでは、僕なんぞは末端の欄外くらいのところに位置していたはずだ。
Wow. 30k signups for our app’s waiting list in the last two days! Thanks for the overwhelming interest, we’ll do our best to get you in soon. 🔜
— bluesky (@bluesky) October 20, 2022
さらにアクセス急増で新規登録を一時停止したというニュースもあった。
きっと僕が招待コードを手に入れられるのは、サンタクロースの来る頃だろう。
そう諦めていた頃の、予想もしなかったラッキーな出来事。
真夏でも、サンタクロースは現れるんだぜ!
drop Dさん、ありがとうございます!
インターネットのライトサイド
そうして僕は、まだ311に見舞われる前のTwitterの空気を思い出していた。
通りすがりの人々が、フラットな善意でおしゃべりする世界。
現在のように、サーチ&デストロイで肩をぶつける相手を血眼で探し回る世界じゃない。
ネットと蔑まれるダークサイドではなく、そのライトサイドはインターネットと呼ばれていた。
そうしたインターネット時代の空気を彷彿とさせるdrop Dさんの振る舞いに、僕は様々なことをフラッシュバックさせていた…
Early Twitterの匂い
早速、アカウント登録してみると、そこはインターネットの匂いがする。
いや、Tumblrにもインターネットの匂いは残されているけれど、あれよりもっと落ち着いた素朴さがある。
何年振りかで、真新しいサービスに、まっさらなアカウントを作ったからかもしれないが、空気が澄んでいる。
Twitterに充満していた札束の匂いは、どこにもない。
どこかで嗅いだような気がすると思ったら、それはEarly Twitterの匂いだ。
呟くという行為がなかなか腑に落ちず、リツイートとリプライの違いさえしっくりこなかった。
いや、メンションがさぁと言いながら、「渋谷なう」なんて呟いていたあの頃の…
インフルエンサー、いや、そのころは、そう呼ばれる人種は存在しなかった。
有名人でもない人が、「スタバなう」と呟くだけで「いいね」がついていた。
「フォロー外から失礼します」なんて枕詞も存在せず、通りすがりの人たちが、「私も近くにいます」なんてフラットなおしゃべりをしていた。
インフルエンサーを頂点としたヒエラルキー世界に移行したのは、一体いつからなんだろう?
Mediumとのミディアム
Twitterの文字数は140文字に制限されていた。
Twitterから派生したと言っていいMediumは、それじゃあちょっと書き足りないという人のために、ブログの労力をかけずに簡単に書けるサービスとして始まったはずだ。
Blueskyでは、文字数の制限は、300文字とされている。
それはTwitterとMediumの間のものと言えるだろう。
本当に簡易的なマイクロブログとして使えるかもしれない。
Mediumは、WordPressほどではないにせよ、Twitterよりは使う負荷があった。
でもBlueskyなら、本当にTwitterのやり方でやっていけるだろう。
それに、Medium Japanは早々に撤退してしまったし…
何せ、僕もまだ登録0日。
いろいろなことが分かってはいないけれど、使い方は、Twitterとあまり変わることはないだろう。
でも、目にする景色には違いがあるはずだ。
最大の違いは、ほとんどのソーシャルメディア企業がユーザーの行動から好みを読み解こうとしていることに対し、我々はオープンマーケットという選択肢を提供しているということにあります。
アルゴリズムをどうトレーニングすべきかとは真逆で、エンドユーザーはより直接的に関わることができます。
情報源: SNS究極の自由、アルゴリズムもユーザーしだいの次世代Twitter「Bluesky」:エンジニアにインタビュー | ギズモード・ジャパン
アルゴリズムを解説できるほどのインテリジェンスは、持ち合わせていない。
だから、ただただ普通に使って、見える景色の違いを楽しんでみようと思う。
僕らは、TwitterでSNSのリテラシーというものを体験した。
失敗もしたのかもしれない。
だから、リセットして新たにやり直したいという気持ちがある。
だが、やり直そうにもイーロン・マスクと結婚したTwitterは、見たこともない装いとなり、名前まで変えてしまった。
ジャック・ドーシーも、Twitterでさまざまなことを経験して、Blueskyでやり直そうとしている。
前向きにリセットしたもの同士なら、再婚だって、うまくいくとは思いませんか?