便利なようで使い道が決まらず持て余し気味だったiPhone 15 Pro Maxのアクションボタン。
ようやく使い道が決まった。
なんのことはない、ユビキタス・キャプチャーに勤しむ僕には、Day Oneをあてがうのが最適だった。
アクションボタン
この機能が目当てでiPhone 15 Pro Maxに機種変更したわけではないけれど、やらせることも操作も多様化してきたiPhoneで、ボタン一発で目当ての操作が実行できるのは小気味いい。
デフォルトでは、消音モードになっているけれど、1年365日のうち、マナーモードでないのは3分ほどしかない僕には、その切り替えにあてておくのはもったいない。
では、どうする?
そう思いだしてから、なかなか使い道が定まらなかった。
そのほかに標準で装備されている機能は、ほぼほぼコントロールセンターで賄える。
では、カメラにしようかとも考えた。
しかし、iPhoneではカメラにダイレクトにたどり着く手段はいくつもある。
ただし、特定の撮影モードを立ち上げたいお方には、ダイレクトにたどり着けるように設定もできる。
僕はといえば、そこらのものをテキトーに撮影するくらいで、モードの使い分けすら怪しい。
インスタグラマーでもない僕には、セルフィーなんて縁遠い。
それなら、ただカメラにたどり着くためだけに、この特別なボタンを割り当てておくのはもったいない。
ショートカットでDay Oneを
そう、アクションボタンは、ショートカットに割り当てることもできる。
これまでショートカットをきちんと使っていなかった僕は、そのことをすっかり忘れていた。
そうしてショートカットには、一発でDay Oneのジャーナルに書き込めるものがある。
この設定にしておけば、ダイレクトにDay Oneの入力画面に辿り着ける。
ロック画面だ、ホーム画面だも関係なく、直通のワンボタン。
ここまで一気に辿り着けるのだ。
ユビキタス・キャプチャーに勤しむ僕には、もってこいの機能だと思う。
キャプチャーしたいものを捕まえたら、アクションボタンをワンプッシュするだけで、すぐに入力できるのだから。
揮発性のナニカを捕えておくには、時間との戦いが重要なのだ。
Apple ジャーナルの恩恵
満を持して発表されたAppleのジャーナルアプリ。
みなさんは、活用しているだろうか?
僕は全く使用していない。
しかし、その多大な恩恵だけは受けている。
なぜなら日本語で「提案」と表現されているJournaling Suggestions APIがデベロッパにオープンになっているからだ。
そうして、そのデータを活用できるようになったDay Oneもパワーアップすることができた。
上記のDay Oneの入力画面にSuggestionsのアイコンが輝いているのが確認できるだろう。
僕はガッツリ「提案」を利用しているわけではないけれど、振り返りでみるだけでも面白い。
On This Day
長いことDay Oneのユーザーである僕は、Appleとの二者択一という状況にならずにホッとしている。
僕がDay Oneを手放せないのは、これまで書きためたデータがあるからというだけではない。
今回、Appleのジャーナルアプリでも実装されなかったOn This Dayという機能があるからだ。
様々なアプリやサービスがある中で、どうしてもDay Oneが手離せない理由がある。On This Dayという独特の機能がそれだ。「あの日、あなたはこう書いた」と、それは教えてくれるのだ。
情報源: Day Oneを手放せない理由「On This Day」 | ALOG
僕が日々書いているものはジャーナルというほどでもない短いセンテンスのものばかり。
まあ、本当に呟き程度のものだ。
それでも積み重なると、それなりの味わいもある。
そんなものを振り返ることのできるOn This Dayという機能は、僕には手放せないのだ。
そこには、もう忘れてしまったささやかな喜びや、いつまでも忘れられない苦味がミルフィーユのように積み重なっている。
共有ジャーナルって
いきなりジャーナリングって言われても、一体何を書けばいいのさ?
というお方のために、Day Oneはユニークな使用方法の実例も紹介している。
Personal Transformation Journalなんてタイトルのついたダイエットや歯列矯正の記録というパーソナルの極みみたいなものある。
Beyond traditional journaling, Day One provides a creative way to document and organize the many different aspects of your life.
情報源: 20 Creative Ways to Use Your Day One Journal
さて、そんなDay Oneが、誇らしげにアナウンスしているのが、共有ジャーナルという機能。
こんなにパーソナルなジャーナルを、一体なんの必要があって誰かさんと共有しなきゃならないんだろう?
僕はずっと疑問だった。
しかし、彼らの提案する使い方は、あたたかく、かつ納得のいくものだった。
動画では、赤ちゃんの育児に精を出す夫婦がやり取りする姿が登場する。
大変だけれど、あっという間に終わってしまうあの時間。
しかも、貴重なモーメントは矢継ぎ早にやってくる。
直接的に、どう感じた?どう思った?なんて話せる場面は、なかなかないけれど、こうしたツールがあれば、その思いを深く分かち合うことができるのかもしれない。
そうだよね…
共有ジャーナルというものの存在意義は、確かにそこにある。
アクションボタンに本当に欲しい機能は、あの日に戻れる機能なのかもしれないね。
ワンボタンで、あの時に戻れる機能。
やり直したいことを、いくつか抱えているんだ…