ジョン・ウィック:チャプター4の最初の予告編が公開された。
そこにはジョン・ウィックに諭すように語りかける真田裕之の姿が。
そして、主席連合の裁定人よりもハイクラスと思しき人物の姿も。
情報源: John Wick Chapter 4: Keanu Reeves Returns In Official Trailer | Aneeb Technology
Where this ends
未だ役どころが明確ではない真田広之が、ジョン・ウィックに諭すように語りかける。
「本当に終わりが来ると思っているのか?
わかっているだろうが、主席連合が手を緩めることは絶対にない。
たとえお前だとしても、その全ての刺客を始末することはできないんだ。」
その口調と、ジョン・ウィックが無防備に背中を見せていることから、敵対する人物ではないようだが…
そもそもは、ジョン・ ウィック:パラベラムのゼロ役でオファーがあった真田広之だけど、今回の役どころは直接対決より共闘という位置付けになるんだろうか?
「ジョナサン、誰が来ても、お前はその全てを排除するだろうさ」
そういって送り出したウィンストンの言葉と対照的なのも興味深い。
ウィンストンの銃撃の意図
そうしていよいよジョン・ ウィック:パラベラムのラストでウィンストンがジョン・ウィックを銃撃した意図も明らかになる。
「彼は彼を撃つつもりだったんだ。殺すつもりだったのか?そこには解釈の余地があり、2つの進むべき道のどちらかを取ることができるため、そここそが『John Wick 4』において解決されるべき未解決問題みたいなものなのです」
情報源: ジョン・ウィック: チャプター4 – Wikipedia
確実にジョン・ウィックを仕留めるためなら、より殺傷能力の高い銃器を選択できる武器庫を抱えるコンチネンタル・ニューヨークの支配人が、わざわざパラベラムなんかより殺傷能力の劣る弾薬を選んだのだ。
Colt Model 1903 Pocket Hammerless
情報源: 「ジョン・ ウィック:パラベラム」観た人のためのレビュー(1)「Guns. Lots of gunsと9mm メジャー弾」 | ALOG
メアリー・ワトソンが、シャーロック・ホームズを銃撃することで依頼の意図を伝えた例を、僕らは忘れてはならない。
指を落とした男
今回、主席連合のあの裁定人よりもハイクラスと思しき人物も登場する。
いや、長く首長に使える忠実で確実な僕(しもべ)なのかもしれないが…
コンチネンタル・ニューヨークのコンシェルジュのシャロンに、うやうやしい封蝋の封筒を差し出す人物。
彼の指には、落とされた痕跡がある。
そう、ジョン・ ウィック:パラベラムでジョン・ウィックがあらためて首長に忠誠を誓った儀式。
それを彼も経験しているのだろう。
全ての罪を赦されるかわりに主席連合の支配下で仕事を続けるという契約。
その証として指を差し出すという、あの儀式だ。
ハッピーなエンディングを迎えるはずもない
マトリックス レザレクションズにも出演していた監督のチャド・スタエルスキは、こう言っている。
スタエルスキはインディワイア(英語版)のインタビューで、ジョン・ウィックが4作目を「ハッピーエンド」で終わらせることはないと予告しており、「ジョンはこのクソみたいな世界で生き残るかもしれないが、最後はハッピーエンドではないんだ」と語っている。「彼はどこにも行くところがないんだ。正直言って、今あなたに逆質問します。どう終わらせたいんだ?彼が夕日の中を走り去ると思うか?彼は300人を殺したんだよ、彼はただ立ち去るのか?すべてが大丈夫なのか?彼は恋敵と恋に落ちるつもりなのか?君がこのクソ男なら、この男が本当にいるなら、此奴の一日はどう終わるんだ?彼は残りの人生を台無しにされる。時間の問題だ」[
情報源: ジョン・ウィック: チャプター4 – Wikipedia
それについては同意見だ。
もし万が一、ジョン・ウィックが主席連合のすべての刺客を倒したとして、もし万が一、主席連合を壊滅に追い込んだとして、あのデイジーが生き返るわけではない。
Nothing like the bond of a man and his pup. pic.twitter.com/RwXPShxZrB
— John Wick (@JohnWickMovie) June 17, 2022
さらに言えば、そのデイジーを彼に遺した最愛の妻ヘレンが生き返るわけでもないのだ。
何かのために復讐を手段にしたのではない。
彼は純粋に目的として復讐を遂げた。
しかし、彼が地下室のコンクリートを打ち破ったとき、漏れ出したのは過去のしがらみだ。
過去のしがらみは新たな現在の災厄を生み出し、彼を追い詰めている。
たとえそれを打ち払ったとして、彼に何が残されているというのだろう。
その男の物語の最後に、余命幾許もないあの老犬と肩を寄せ合って生きていくこと以外の何があるというのだろう…