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ジョン・ウィック:パラベラム

「ジョン・ ウィック:パラベラム」観た人のためのレビュー(2)「裁定人」

ジョン・ウィックの世界は、美しいほどに秩序が保たれている。
彼らが「The other side」と呼ぶ僕らの暮らしは、捏造されたハッシュタグですぐに揺らいでしまうほど脆弱だというのに…
彼らの世界の秩序を保っているのは、それを破れば、死であがなうというシンプルさに基づいた絶対的なルールと掟。
そして、ディナーサービスを営むチャーリーのように、その世界特有の職業についているものもいる。
今回、登場するのは「裁定人」だ。

情報源: 映画『ジョン・ウィック:パラベラム』ポスターヴィジュアル解禁—物語の鍵を握る重要登場人物たち | サピエンストゥデイ

アンタッチャブルな裁定人

重大な掟破りが発生すると、直ちに裁定人が現れる。
護衛を一人もつけることなく、その現場に背筋を伸ばしてやってくる。
誰からも傷つけれるはずがないという自信と、誰も手を出すことができないという周囲の恐れが混じり合って生まれる緊張感は独特だ。
何事があろうとも手出しをしてはならないというルールに守られているであろう裁定人は、権限も強大だ。
主席連合から派遣されているはずなのだが、一切の判断を独自に行う。
誰の顔色も伺うことなく、独自に即断していくのだ。
全権に基づく判断は冷徹で迷いがない。
掟破りのジョン・ウィックはもとより、その協力者に対しても厳罰を処す。
たかが1時間の猶予、たかが7発の弾丸、それっぽっちを与えただけで、生命以外の全てを剥奪しようとする。

They are ノンバイナリージェンダー

そんな裁定人を演じたエイジア・ケイト・ディロンってなんてインプレッシブ!
前作チャプター2で、手話だけで言葉を発することのない殺し屋を演じたルビー・ローズを思い出したよ!

https://alog4.tumblr.com/post/619100737769816064/whoops

と思っていたら、お二人ともノンバイナリージェンダーであると公表されているらしい。

 

初めてノンバイナリーのキャラクターをレギュラー出演させた、画期的なドラマ『ビリオンズ』。ノンバイナリーのテイラー役を演じたエイジア・ケイト・ディロンは、このドラマを通して自身がノンバイナリ―だと気付けたという。「エピソード2の台本を読んでいた時に”they, theirs and them”という、性別が不明、あるいは特定しない三人称複数の代名詞を見つけ、涙が溢れてきました。」と『Refinery 29』のインタビューで明かしていた。

情報源: エイジア・ケイト・ディロン(Asia Kate Dillon)|性別は2つだけじゃない! 第3の性“ノンバイナリー”をカミングアウトしたセレブたち|エル・ガール オンライン

モデル兼パーソナリティのルビーは以前から自身の流動的なジェンダーについてオープンで、2014年にはそれに関するショートフィルムも公開したほど。過去には女性から男性に性転換したかった時期もあったそう。

情報源: ルビー・ローズ(Ruby Rose)|性別は2つだけじゃない! 第3の性“ノンバイナリー”をカミングアウトしたセレブたち|エル・ガール オンライン

情弱な僕は、ノンバイナリージェンダーと呼ばれる人たちの存在を知らなかった。
トランスジェンダーも含めて、男か女の性別を選択するものだという僕の固定観念は狭いものだった。
その二択にとらわれないという人たちが存在するのだ。

■ノンバイナリージェンダーってどんなもの?「ノンバイナリージェンダーとは、自身のジェンダーを男性、女性のどちらかに限定しないもの。男性、女性の両方が混ざり合っているように感じたり、男性と女性の中間にいるように感じたり、もしくはもっと違うものを感じたり……といういわゆる第3の性です。ノンバイナリージェンダーの他に、Xジェンダー、ジェンダー不適合、ジェンダー・エクスパンシブ(gender expansive)、ジェンダー・オーサム(gender awesome)など呼び方も色々あります」

情報源: ジェンダーとは女性と男性の二択ではない! 「ノンバイナリージェンダー」について知っておこう。 | VOGUE GIRL

ま、ジェンダーはともかく、「ジョン・ウィック」シリーズで強烈なキャラクターを演じてくれた、彼?彼女?とりあえずTheyの今後の活躍に注目。
Matrix4とかにサラッと出演してないかな…

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