M3 MacBook Airを手に入れたおかげで、ようやく叶ったmacOS Sequoiaへのアップデート。
楽しみにしていたものの中に、パスワード アプリもある。
これで本当に一元管理。
パスワード

これまでもAppleは、ほのかにパスワードの管理をしてくれていたけれど、使いやすい独立したアプリになった。
すべての種類のパスワード資格情報が表示されます
- アプリのパスワード
- Webサイトのパスワード
- Appleでサインイン
- パスキー
- 確認コード
- Wi-Fiのパスワード
- グループと共有されているパスワード
Macでパスワードを使用する – Apple サポート (日本)
僕なんかにはクリエイトできない、強力なパスワードをこしらえてくれる。
当然、暗記することは不可能だけれど、Face IDとTouch IDで認証もラクチン。
セカイは、パスワードの必要ないパスキーに移行しつつあり、今は、その狭間。
そろそろ日本では、マイナンバーカードがiPhoneに搭載されるようになる。
生体認証に守られることで、その運用は、よりセキュアになることだろう。
そういえば、マイナンバーカードでは国籍は明確にならないらしいけれど、アレは、なんでだろう…
パスワードの保守点検
パスワードのアプリは、漏洩の可能性や、脆弱なパスワードを指摘してくれる機能もある。

Webサイトやアプリ用の独自のパスワードを作成して保存すると、Macで一般的な脆弱性(例えば、容易に推測される、複数回使用されているなど)が自動的に識別されます。Macで、パスワードを安全に監視して、既知の漏洩データの中にそのパスワードが存在する場合に警告することもできます。
Macの「パスワード」で安全性の低いパスワードや漏洩の危険があるパスワードを変更する – Apple サポート (日本)
僕のパスワードもチェックしてみると、130くらいのうち30程度は指摘を受けている。
その多くは、複数回使用されているものだったが、中には漏洩の可能性を指摘するものもあった。
そうして僕は、せっせと自らのパスワードの保守点検に取り組んだ。
まず、驚いたのは、その数の多さだ。
130もパスワードを使ってるの?
と思ったが、それぞれ見ていると、多少の重複はあったけれど、どれも必要と思って作成したものだ。
まずは、使っていないサイト、サービスのものは、退会して削除した。
そのうちのいくつかは、もうすでにサイトが存在していなかった。
そんなに怪しいサイトでもなかったんだけどね…
そうして、今後も使っていくもので、複数回使用を指摘されているものに、それぞれ強力なパスワードを作成してもらった。
複数回使用の原因は、はっきりしている。
それまでの僕は、パスワードは人間が、すなわち僕が、暗記できるものにしようと思っていたのだ。
だから、まあまあ複雑ながら、僕が覚えられるものをを作成し、それを流用していたのだ。
だが、Face IDとTouch IDの浸透で、僕の考えは変わった。
これだけ生体認証が当たり前になれば、覚えなくても、自前のカラダをそのまま使えばいい。
だとすれば、覚えられなくても、僕がこさえるより、はるかに強力なパスワードをクリエイトしてもらう方が、はるかにセキュアなライフを送ることが可能だと。
ありがとう!Bitwarden
これまでは、Appleのパスワード機能とBitwardenを併用していた。
僕は、もともと1Passwordのユーザーだった。
別にお金を払うのが嫌だったわけではなくて、プランが乱立して、一体どれに課金をすればいいのかわからない時期があった。
めんどくさいなぁと思ったところに誕生したのが、オープンソースなBitwarden。
それに、僕程度の使い方なら、無料で利用できる。
そのシンプルさにBitwardenに乗り換えたのだ。
ありがとう!Bitwarden!
その節は、大変お世話になりました。
今回、Bitwardenも、アンインストールすることにした。
不満があったわけじゃない。
僕自身、イタズラに重複するアプリを乱立させたくないという思いがある。
ただ、一番大きいのは、パスワードの保守点検作業だ。
これからも漏洩の危険はありうるだろうし、余計なところでアカウントを拵えてしまうだろう。
それに対するメンテナンスを行うのには、アプリ1本でマメにやる方がいい。
そう思ったからだ。
Chrome用拡張機能
さらに、Safari以外のブラウザでiCloudパスワードを使用できる拡張機能をAppleがリリースした。
iCloudパスワードを使用すると、ChromeでWebサイトにサインインするときにiCloudキーチェーンからパスワードを入力できます。
Chrome用にとどまらず、Firefox用もリリースされている。
アプリを重複させたくないと言いながら、僕はTumblrのためにSafariとBraveを併用している。
この拡張機能の登場で、完全にパスワードで一元管理ができる。
Face IDとTouch IDの生体認証付きで。
安全性と利便性の両立するパスキーが、さらに普及していけば、パスワードなんて煩わしいものに振り回されることも無くなるだろう。
大文字と小文字を組みわせてなんて、結局のところ、無意味だったこともわかったし、管理部門から、当たり前のように要求されていた定期的なパスワードの変更も無意味だったことが判明した。
そんなものに、この先も引きずられていくのは勘弁してほしい。
個人ユーザーの僕としては、社会のあれこれがパスキーに対応してくれるのを待つしかない。
セキュアで利便性の高い、この仕組みを、拒むところはないはずだよね。
でも、このご時世に、紙の保険証復活を最大のイシューに掲げる政党が存在するようなセカイであることを、僕らは肝に銘じておかなければならないけれど…
