手帳と文具

ムーミン80周年 日付印 SISTERSとスタンプパッドを買ってしまった

常日頃、ムーミンに親しんでいるわけではないけれど、ムーミン80周年 日付印 SISTERSとスタンプパッドを買ってしまった。
滅多にないデザインに出会ってしまったことと、僕が幼い頃に打ち込まれた楔のせいだ。

ムーミン80周年 日付印 SISTERS

いろんな使い方が楽しめる♪ムーミンの日付印です。ノートや手帳、ギフトのデコレーションや、賞味期限の管理にも◎日付なしでも使えるので、かわいいスタンプとしても活躍します。専用のBOX入りで、プレゼントにもおすすめです。

日付印 Mサイズ(80th/SISTERS)F0342503 – MOOMIN SHOP

ミムラねえさんとリトルミイが、おそろいのリボンで並んでるデザインなんて、なかなかないんじゃないだろうか。
ふたりとも、なんともいえない微笑みを浮かべて…
仲の良い姉妹の姿というのは、僕には得難いものだ。
80周年かどうかは関係なく、僕はふたりの微笑みで購入してしまった。


ムーミン80周年スタンプパッド 限定ゴールド

ムーミン80周年記念デザインのスタンプパッドです。金色のインクを使用した数量限定のアイテム!華やかなメタリックカラーで、くっきりと綺麗に発色し、黒い紙にも美しく捺せます。

スタンプパッド(80th/限定ゴールド)F0352501 – MOOMIN SHOP

そうして勢いに任せてゴールドのスタンプパッドも手に入れた。
果たして、白い紙しか使っていない僕に、使い道があるのかどうかは、購入手続きの後に気がついた。


届いてさっそく家人に自慢すると、
「たしかに可愛いわね。それで、あなたが、いったい何に使うというの?」
と的確な指摘が…
このカタチの日付印なんて、デジタル化されていなかった頃の申請書に押して依頼全く使っていない。

モレスキンに使う

ただ、僕にはすぐに使える用途が存在した。
僕は、モレスキンの無地ノートでユビキタス・キャプチャーを行っている。
日付だけ書いて、そのあとはフリーに書きたいことを書くだけのもの。
で、頭に手書きで書いてる日付の代わりに、このSISTERSの日付印を押せばいい。
ただし、白い紙に、このゴールドのインクで、どれほどの視認性が保たれるのか。
ま、やってみるしかない。

しっかりゴールドインクをつけて押してみる。

しっかりと視認性は確保され、見づらさは全く感じない。
そして、角度によってキラッとSISTERSが光り輝く。

ほぼ、サクラクラフトラボ 005のブラックレフィル一色で書き殴るだけの僕には、このゴールドのスタンプがちょっとした抜け感を演出してくれてホッとする。
逆に濃い色のインクを選んでいたら、ぶつかりすぎていたはずだ。
そういう意味では、ゴールドにして大正解だった。
デコる気持ちもスキルもないけれど、ただ日付印を押しただけで、少し華やぐ感じがする。

ただし、インクが強いせいなのか、けっこー抜ける。

モレスキンの紙というのもあるけれど、しっかり押すと沁みる感じになってしまった。

トモエリバーSでは、抜けるまではいかなかったが、それでも強く透ける感じがある。

インクが乾くまでの時間が若干かかるのも気をつけておこう。
押して慌てて閉じちゃうと、向かい合ったページにしっかり写り込む。

ただ、僕はページの頭にポコッと押すだけなので、インクの乾き以外は、あまり気にならない。
GOLDEN SISTERSが、僕の味気ないユビキタス・キャプチャーに、ちょっとした華やかさを加えてくれることがうれしいよね。

ムーミン80周年

ムーミン80周年

僕の周りはムーミン好きが多く、気がつけば、マグカップやお皿なんかが手の届くところにある。
では、僕はムーミン好きかと言われれば、決してそうではない。
ただ、幼い頃に楔を打ち込まれたのだ。

岸田今日子 ERA

僕が幼い頃に遭遇したムーミンは、岸田今日子 ERAのもの。
正直なところ、お話をしっかりと覚えているわけではない。
ただ、優しくも寂しい世界観が、しっかりと感情の記憶として埋め込まれている。

Shin Moomin (1972) and Moomin 60s/70s Japanese series are very different from the original Tove Jansson’s Moomin stories. Learn more!

Japanese Moomin animations: Moomin (1969-1970) & Shin Moomin (1972) – Moomin

久しぶりに、自分の感情の記憶の源泉を探ろうと思ったが、もうそれは叶わない。
配信どころか、ソフト化もされていない。
原作者のトーベ・ヤンソンが、原作とかけ離れすぎていたために、以後の許可を出さなかったからだ。

アニメを放映したフジテレビとの協議もあった。(略)キャラクターは歪曲されていて、本来とはかけ離れた設定になっており、ムーミンパパがムーミントロールを叩く場面があったり、ムーミン谷で戦争が勃発したり、非暴力を徹底している原作本の世界とは根本的に違ったものになっていたのだ。そして、ムーミントロールは体の色まで変えられてしまっていた。トーベはすぐに動いた。日本での放映を止めることはできないが、外国での放映をストップさせたのである。(『トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉』より引用)

トーベも後年は、自分の描いたムーミンと違っていても子どもたちが喜ぶならばそれでいいと昭和版『ムーミン』を肯定する発言をしていたそうです。

昭和から平成、令和へ。ムーミンアニメの歴史 | ムーミン公式サイト

そんなこと、全く知らなかった。
僕が見ていたものは、ムーミンではなかったのだ。
だが、僕があの時に感じた優しさと寂しさの抱き合わせの感情は本物だ。
そしてそれは、僕の中で大きな部分を占めている。

誰をも責める気もないけれど、もう観れないのかと思うと残念だ。
ただ、もしムーミンが原作通りの姿カタチだったら、日本の子供達に受け入れられていただろうか…

今更ながら、原作を読んでみるべきなのだろうね。
今なら、トーベ・ヤンソンの伝えたいことも、しっかりと受け止めることができるだろうか…

講談社
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