チームのロゴを引き算によって、より強調させたNEW ERAのELEMENTAL。
僕は、ニューイングランド・ペイトリオッツのファンではない。
しかし、シンプルに際立つフライング・エルビスのロゴにどうしようもなく惹かれ、ついつい購入してしまった。
ニューエラ 9FORTY NFL キャップ – ELEMENTAL ニューイングランド・ペイトリオッツ
フロントパネルに輝くのは、あのフライング・エルビス。
余分な部分を取り除いて、そのロゴのコアの要素だけを抽出したデザインは、まさしくLess is more!
バックサイドには、お馴染みのフライング・エルビスのロゴもある。
9FORTY
ベルクロのストラップがあることからわかるように、これは9FORTY。
なんて偉そうに言っているが、僕は、これまで各モデルの違いなんてよくわかっていなかった。
しかし、このところ、9FIFTYや59FIFTYばっかり着用していたせいか、その違いを肌で、いや、アタマで感じる。
9FORTYの方が、やや浅い。
いわゆるフルクラウンの深さにすっかり慣れっこだった僕には、少々心許ない。
しかし、限定モデルのならいによっていっときしか製造されなかったせいで、もう9FIFTYや59FIFTYのものは手に入らない。
スポーツ史上最大のロゴチェンジ
僕は、ニューイングランド・ペイトリオッツが、そのロゴを刷新した衝撃をよく覚えている。
良くも悪くもアメリカンな土臭さに溢れたパット・パトリオットが、こんなにモダンになるのかと驚いた。
情報源: NFL 2022 ヴィンテージなペイトリオッツのスローバックユニフォーム | ALOG
そしてチームも、その後、劇的な成功を収めるようになる。
それまで、スーパーボウルの出場は、わずかに1度だけ。
相手がNFL100年の歴史で史上2位と言われている1985年のシカゴ・ベアーズだったとはいえ、その結果はミゼラブルなものだった。
だが、ロゴの刷新後は、10回もスーパーボウルに出場すると、そのうち6回は#VLTを手に入れた。
NFL100年の歴史のなかで20年も栄華を誇る最強の王朝になった。
ユニフォーム効果なんてよく言われるが、ペイトリオッツのロゴチェンジは、スポーツ史上最大の成功例だと言って間違い無いはずだ。
しかし、その最長の王朝も、いよいよ廃れてしまった。
ビル・ベリチックがチームを離れたことで、その王朝は、完全に歴史の1ページとなった。
この先、ペイトリオッツは、またロゴを刷新する時がやってくるのだろうか?
心機一転するのならば、それは当然のことなのかもしれない。
しかし、The Dynastyの視聴を終えた僕には、ペイトリオッツに対して、また違う感情も生まれている。
情報源: NFLの王朝 ニューイングランド・ペイトリオッツのドキュメンタリー「The Dynasty: New England Patriots」Apple TV+ で配信予定 | ALOG
綺麗事ではすまない、実に20年に及ぶ王朝の興亡史。
それを静かに見守り続けたフライング・エルビス。
敬意を持って、そのロゴを着用しようじゃないか。
クラウンの深さがどうしたなんて、些細なことだよね…