衣食住

初めてNEW ERAのお店に行ってみた

もう何年もNEW ERAのキャップにはお世話になっているくせに、僕は、これまで実際の店舗に行ったことはなかった。
ついでにと軽い気持ちで訪れた僕には、予想外の驚きがあった。

NEW ERA SHINJUKU

情報源: NEW ERA SHINJUKU(ニューエラ新宿)| ニューエラ公式サイト

僕がお邪魔したのは、ニューエラ新宿。
数あるNEW ERAのお店の中で、最も幅広い品揃えを誇るお店らしい。

僕は、それを目当てに行ったわけではない。
あくまでも、ついで。
どうせ新宿行くんだから寄ってみようか、ヒマだしって感じ。
ただ、いつか、どこかのお店に行ってみたいとは思っていた。
それには、59FIFTYの存在がある。

59FIFTYとマイサイズ

いわゆるフィッテドサイズで展開されるそれは、スナップバックがついておらず調整なんてできない。
ジャストのマイサイズを把握しておかなきゃならない。
自分の頭のサイズなんて、測ること自体も稀だし、それを行なったのも遠い昔…
だから、スナップバック付きの9FIFTYを、もっぱら愛用していた。
ただ、59FIFTYにしか存在しないデザインもあって、がっかりすることもあった。
だから、いつかマイサイズを把握しておきたいなぁという気持ちがあった。

Color Pack

奇しくも、この日はColor Packという限定コレクションの発売開始日。
NEW ERAのマニアではない僕は、これを目当てに行ったわけではない。
だが、この日は、ついつい手を出してしまった。

氷河をイメージしたコレクションらしいが、僕のイメージは砂漠と美しい青空。
実際に現物を見て欲しい。
この美しさは、画像では伝わりにくいかもしれない。

品薄なドジャース

圧倒的な品揃えを前にして、立ちすくむ僕。
いつの間にか現れたスタッフさんが、ドジャースは、だいぶ品薄になってしまって…と申し訳なさそうだ。
そう、この日の僕は、ブルックリン・ドジャースのキャップだったからだ。
いや、特にドジャースのファンではないし、野球ファンでもないんですと応じたが、野茂英雄ジャッキー・ロビンソンにMLBの扉を開いてくれたドジャースという球団には敬意を持っていることは黙っておいた。
初対面からめんどくさそうなやつと思われても平気なほど、僕のハートは堅牢ではない。

お喋りしていると、僕が一度も使ったことのないキャップ&ハットライナーが、もう当たり前に普及していることも教えてもらった。
目見当で僕にいくつかサンプルを被らせてくれた彼女が、スッといなくなると、また、現れた。
その手には、いつの間にかキャップ&ハットライナーを装着したキャップがあった。
試してみると、ぴったりのサイズ。

キャップ&ハットライナーを装着した場合のお客様のサイズはこれです。装着しない場合はこっちですね。」

その鮮やかと的確さに、僕は、ただただYes, sir!とうなづくしかない。

僕がドジャースのキャップが好きなのは、あのドジャーBLUEと呼ばれるダークロイヤルブルーが、僕が日常来ているものに合わせやすいからだ。
だが、Shohei Ohtaniサンの移籍ほやほやでロサンゼルス・ドジャースの在庫は風前の灯。
そもそもが野球ファンではないのだから、選ぶ基準もあやふやだ。
そんな時に目に飛び込んできたのが、Color Packの美しいカラー。
ロサンゼルス・ドジャースではなく、ボストン・レッドソックスを選んだのは、ブルックリン・ドジャースと同じようにハートを抱え込んだアイコニックな「B」のロゴが気に入ったからだ。

ツバも曲げてくれる

OLD SCHOOLな僕としては、フラットバイザーをそのまま着用することはない。
ツバは曲げなきゃいけないのだ。
お家でマグカップに突っ込まなきゃと思っていたら、こちらで曲げられますと彼女がいう。
さらに、マグカップでインチキに曲げた、今被っているブルックリン・ドジャースのものにジッと視線を向けると、そちらもどうぞと促される。

彼女がキャップケアマシンに真剣な眼差しで向かうと、あっという間に綺麗なカーブが出来上がった。

僕がインチキに曲げたものより、はるかに綺麗で堅牢だ。
簡単に型崩れしそうにない。

「おうちにある他のキャップも、いつでも持ってきてください」

そうにっこり微笑むと、キャップ&ハットライナーを装着しがてら、僕にその使用方法を手際よく説明してくれた。

やりすぎ感も感じさせず、もちろん不足感も感じさせず、フラットで気持ちのいいサービス。
何かに似てるなぁと記憶を紐解いてみれば、それはスタバの「当たり!」のお店で感じるそれだった。
まさかNEW ERAで、そんな感覚を味わえると思わなかった。
ただおしゃれな帽子並べてます!って店なんかではなかったのだ。
見渡せば、来ているお客さんも幅広い。
フラットバイザーバキバキの若者ばかりではなく、中高年が夫婦で来ていたり、子供連れの外国人がいたり…
さまざまな人々を受け止める受容性の高さと、フラットで気持ちのいいサービスを提供できる力。
ここでは、帽子以外のものも手に入るのかもしれない…

困ること

MLBはからきしダメな僕だけれど、NFLなら少しはいけるぜ!
なんだけど、NFLの品揃えは豊富とは言えない。
もっとも、それは、お店の問題というより、日本におけるフットボールのマーケティング的な位置付けのせいだろう。
新宿駅直結のあんな地価の高いところで、売れ行きの悪い商品でスペースを占めるなんて許されるわけもない。
そうなると、僕は、お店で一向に商品を買わず、ネットでNFLのものを手にいれる。
そうして、お言葉に甘えまくって、ネットで手に入れたものを抱えて、ツバを曲げてもらうためにお店に通ってしまうことになる。
それも心苦しいよね…
えっ?
それなら、お家でマグカップで曲げればいいじゃないかって?
それは、まさしくその通り。
でも、あそこに行きたいんだよね。
それは決して、綺麗にツバの曲がった帽子が欲しいだけではないわけで…

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