毎週のようなINSANE Ending!
しかも今週は、NFL記録のおまけもついた。
ボルチモア・レイブンズのジャスティン・タッカーが66ヤードの決勝フィールドゴールを決めた。
それは、NFL史上、最も長い距離を誇るものだ。
さらに、Next Gen Stats史上、最も成功率の低いものだった。
成功率10.4%
ゴールポストに当たったことで、デトロイト・ライオンズ、ボルチモア・レイブンズのどちらにも感情の溜めが生じるという演出。
もちろん、そんなところまで意図する余裕はないだろうけど。
サイドラインのTE マーク・アンドリュースには、さまざまな感情が湧き出して整理しきれない様子。
HC ジョン・ハーボーも喜ぶ以前に驚いてるよね。
Next Gen Statsによれば、このキックの成功率は、わずか10.4%にすぎなかった。
Justin Tucker’s 66-yard game-winning field goal is the longest made field goal in NFL history.
🔹 Field Goal Probability: 10.4%
Since 2016, Tucker leads all kickers in field goal percentage over expected (FGPOE) since 2016 (+17.9%), min. 50 attempts.#BALvsDET | #RavensFlock pic.twitter.com/csZB8M2D7s
— Next Gen Stats (@NextGenStats) September 26, 2021
AWSの機械学習が弾き出した成功率を17.9%も上回るトップのキッカーとはいえ、やっぱりこれを成功させたのには恐れ入る。
しかも、残り3秒、チームの逆転がかかった場面だもんね。
残り1分4秒のラストドライブ
デトロイト・ライオンズが逆転のフィールドゴールを決めたのが、試合時間残り1分4秒。
このとき、AWSの機械学習はボルチモア・レイブンズが勝てる割合を42.9%と弾き出した。
しかし、一本もパスを成功させることができないまま迎えた4th & 19。
ここで勝率予測は、15.2%まで一気に下降する。
そうして迎えたフィールドゴールが成功する割合は、10.4%。
そして、10.4%という数値は、AWSの機械学習が導入されて以降、最も成功する見込みの低いものだった。
Next Gen Statsは肌ですごい!と感じる感覚に、数値という説得力をもたらしてくれる。
そうしてまたNFLを新鮮な切り口で楽しめるようになる。
しかし、NFLは毎週のようなINSANE Endingですごいことになっている。
こんな試合ばっかり見せられりゃ、ファンは勝手に増えるはずだ。
ルールが複雑だのどうだのは、全く別次元の話に聞こえる。
激闘が国民の情熱を生む
NFL100年の中でベストゲームとされているのは、1958年のNFLチャンピオンシップゲームだ。
1958 – Colts vs. GiantsNFL CHAMPIONSHIP –
“THE GREATEST GAME EVER PLAYED””It transformed the NFL into a national passion.” – George R.R. Martin
情報源: NFL 100 | NFL.com
当時、それほど人気の高くなかったNFLは、このゲームで国民の情熱になったと言われている。
それを目撃した少年のひとりは、感動のあまり帰りの地下鉄の中で涙を流してしまった。
普及策だのなんだの言われるが、結局は良いゲームを見せること。
これしかないんだろうね…