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NFL 2021 BAL レイブンズ「 Next Gen Statsで見るジャスティン・タッカーのFG記録」

毎週のようなINSANE Ending!
しかも今週は、NFL記録のおまけもついた。
ボルチモア・レイブンズのジャスティン・タッカーが66ヤードの決勝フィールドゴールを決めた。
それは、NFL史上、最も長い距離を誇るものだ。
さらに、Next Gen Stats史上、最も成功率の低いものだった。

成功率10.4%

ゴールポストに当たったことで、デトロイト・ライオンズ、ボルチモア・レイブンズのどちらにも感情の溜めが生じるという演出。
もちろん、そんなところまで意図する余裕はないだろうけど。
サイドラインのTE マーク・アンドリュースには、さまざまな感情が湧き出して整理しきれない様子。

HC ジョン・ハーボーも喜ぶ以前に驚いてるよね。

Next Gen Statsによれば、このキックの成功率は、わずか10.4%にすぎなかった。

AWSの機械学習が弾き出した成功率を17.9%も上回るトップのキッカーとはいえ、やっぱりこれを成功させたのには恐れ入る。
しかも、残り3秒、チームの逆転がかかった場面だもんね。

残り1分4秒のラストドライブ

デトロイト・ライオンズが逆転のフィールドゴールを決めたのが、試合時間残り1分4秒。
このとき、AWSの機械学習はボルチモア・レイブンズが勝てる割合を42.9%と弾き出した。
しかし、一本もパスを成功させることができないまま迎えた4th & 19。
ここで勝率予測は、15.2%まで一気に下降する。
そうして迎えたフィールドゴールが成功する割合は、10.4%。
そして、10.4%という数値は、AWSの機械学習が導入されて以降、最も成功する見込みの低いものだった。

Next Gen Statsは肌ですごい!と感じる感覚に、数値という説得力をもたらしてくれる。
そうしてまたNFLを新鮮な切り口で楽しめるようになる。

しかし、NFLは毎週のようなINSANE Endingですごいことになっている。
こんな試合ばっかり見せられりゃ、ファンは勝手に増えるはずだ。
ルールが複雑だのどうだのは、全く別次元の話に聞こえる。

激闘が国民の情熱を生む

NFL100年の中でベストゲームとされているのは、1958年のNFLチャンピオンシップゲームだ。

1958 – Colts vs. GiantsNFL CHAMPIONSHIP –

“THE GREATEST GAME EVER PLAYED””It transformed the NFL into a national passion.” – George R.R. Martin

情報源: NFL 100 | NFL.com

当時、それほど人気の高くなかったNFLは、このゲームで国民の情熱になったと言われている。
それを目撃した少年のひとりは、感動のあまり帰りの地下鉄の中で涙を流してしまった。
普及策だのなんだの言われるが、結局は良いゲームを見せること。
これしかないんだろうね…

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