NFL 第14週で49ersのジョージ・キトルが輝いたと思ったら、翌週、すかさずカンザスシティ・チーフスのTE トラビス・ケルシーが強烈な輝きを放った。
しかし、それは記録の話だけではない。
予想通りの激闘となったロサンゼルス・チャージャーズとの一戦を制し、AFC西地区のタイトルをたぐり寄せる決定的な働きを見せたからだ。
さらに、QB パトリック・マホームズも、とんでもないレジェンドの記録を打ち破っていた。
予測を遥かに上回るランアフターキャッチ
決勝TDとなったパスで予測されるランアフターキャッチは、わずかに4ヤードだった。
しかし、それを26ヤードも上回ると、誰にも触られることなくエンドゾーンにたどり着いた。
FINAL (OT) – Chiefs 34, Chargers 28
Travis Kelce finds the end zone on a 34-yd TD reception for the #Chiefs game-winning score, gaining 30 yards after catch, +26 more than expected according to our expected YAC model.#KCvsLAC | #ChiefsKingdom pic.twitter.com/7kFmwK4yHQ
— Next Gen Stats (@NextGenStats) December 17, 2021
めちゃめちゃ速いという感じでもないのに、悠々とゲインを重ねられるのは、コース採りの良さから来るのだろうか。
彼は、このゲームで、もうひとつ大きなゲインを見せている。
惜しくもTDにはならなかったが、こちらは予測値を32ヤードも上回っている。
Patrick Mahomes & Travis Kelce (69-yd reception)
🔸 Mahomes Speed: 11.93 mph
🔸 Kelce Separation: 8.2 yards
🔸 Yards After Catch: 50 (+32 YACOE*)*Kelce’s most YACOE on a reception since Week 7, 2018 vs CIN (+38 YACOE)#KCvsLAC | #ChiefsKingdom pic.twitter.com/QGncEubcOk
— Next Gen Stats (@NextGenStats) December 17, 2021
その結果、自己最高の191ヤードのレシービングヤードを記録。
ランアフターキャッチは、予測値を59ヤードも上回った。
Travis Kelce Receiving Chart 📊
Kelce’s finished with a career-high 191 receiving yards fueled by big YAC plays (105 YAC, +59 YACOE), which led to a career-high +15.3 net receiving EPA when targeted (i.e. expected points added).#KCvsLAC | #ChiefsKingdom pic.twitter.com/bB98jW2shO
— Next Gen Stats (@NextGenStats) December 17, 2021
TE史上3人目の記録
.@tkelce put on a show last night 🔥🥵 pic.twitter.com/qXxLBPHUkg
— Kansas City Chiefs (@Chiefs) December 17, 2021
10回のキャッチ、190ヤード、2TD以上。
これを1ゲームで記録したのは、TEとしては史上3人目。
Shannon Sharpe in 2002 and Darren Waller in 2020
情報源: 10 Quick Facts About the Chiefs’ Week 15 Victory Over Los Angeles | Upon Further Review
TEとしてただ独りの記録
Game-winning touchdown ☑️
Single-game career-high receiving yards ☑️
6th-straight 1,000 yard season ☑️ pic.twitter.com/HWYOa05zvQ— Kansas City Chiefs (@Chiefs) December 17, 2021
こうして彼は、年間1,000ヤードをまたも記録することになった。
5年連続の自己記録を自ら更新し、6年連続とした。
NFLでも1,000ヤード越えを連続で記録できた選手は19人しかいない。
そして、TEとしては彼がただひとりの存在なのだ。
チーフス7連勝
ひとつの大きな山場を超えたチーフスは、気づけば7連勝。
いくら後半強いと言いながらも、前半のスローダウンの状況を見れば、ここまでしぶといとは思わなかった。
チーフスのHCとして101勝を記録したアンディ・リードは、ついにマーティ・ショッテンハイマーに肩を並べた。
ダン・マリーノ越え
しかし、QB パトリック・マホームズも、とんでもないレジェンドの記録を打ち破っていた。
Patrick Mahomes had his 7th career game with 400+ pass yards and 3+ pass TD in the @Chiefs #ThursdayNightFootball win over the Chargers.
7 such games is the most by a player in his first 5 seasons, breaking a tie with Hall of Famer Dan Marino who had 6 from 1983-1987.
— NFL Research (@NFLResearch) December 17, 2021
400ヤード以上のパスを投げ、3つ以上のTDパスを決めたのが、このゲームで7つ目だ。
スタートから5年の範囲で見れば、あのダン・マリーノの記録した6ゲームが、これまでで最高だったのだ。
Patrick Mahomes Passing Chart & Key Splits 🎯
🔸 vs Blitz
10/12, 225 yards, 2 TD, INT, NFL-most yards vs blitz this season🔸 Outside Numbers
15/26, 256 yards, TD, INT, NFL-most yards outside numbers this season#KCvsLAC | #ChiefsKingdom pic.twitter.com/s32dHd7EwU— Next Gen Stats (@NextGenStats) December 17, 2021
相変わらず、ブリッツに対しては抜群の強さを見せるパトリック・マホームズ。
この先、また「0」ブリッツでスローダウンさせるチームが現れるのか。
そんな守備には、もう対策済みなのか。
あるいは、新しい考え方で、このデュオを封じるチームが現れるのか。
気づけば、レギュラーシーズンもあと4週。
大方のパワーバランスが見えて来たところで、予想外のアップセットが起きるのがNFLというリーグではあるけれど…
|