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NFL 2021 チーフスのトラビス・ケルシーとパトリック・マホームズの勝負強いデュオ

NFL 第14週で49ersのジョージ・キトルが輝いたと思ったら、翌週、すかさずカンザスシティ・チーフスのTE トラビス・ケルシーが強烈な輝きを放った。
しかし、それは記録の話だけではない。
予想通りの激闘となったロサンゼルス・チャージャーズとの一戦を制し、AFC西地区のタイトルをたぐり寄せる決定的な働きを見せたからだ。
さらに、QB パトリック・マホームズも、とんでもないレジェンドの記録を打ち破っていた。

予測を遥かに上回るランアフターキャッチ

決勝TDとなったパスで予測されるランアフターキャッチは、わずかに4ヤードだった。
しかし、それを26ヤードも上回ると、誰にも触られることなくエンドゾーンにたどり着いた。

めちゃめちゃ速いという感じでもないのに、悠々とゲインを重ねられるのは、コース採りの良さから来るのだろうか。
彼は、このゲームで、もうひとつ大きなゲインを見せている。
惜しくもTDにはならなかったが、こちらは予測値を32ヤードも上回っている。

その結果、自己最高の191ヤードのレシービングヤードを記録。
ランアフターキャッチは、予測値を59ヤードも上回った。

TE史上3人目の記録

10回のキャッチ、190ヤード、2TD以上。
これを1ゲームで記録したのは、TEとしては史上3人目。

Shannon Sharpe in 2002 and Darren Waller in 2020

情報源: 10 Quick Facts About the Chiefs’ Week 15 Victory Over Los Angeles | Upon Further Review

TEとしてただ独りの記録

こうして彼は、年間1,000ヤードをまたも記録することになった。
5年連続の自己記録を自ら更新し、6年連続とした。
NFLでも1,000ヤード越えを連続で記録できた選手は19人しかいない。
そして、TEとしては彼がただひとりの存在なのだ。

チーフス7連勝

ひとつの大きな山場を超えたチーフスは、気づけば7連勝。
いくら後半強いと言いながらも、前半のスローダウンの状況を見れば、ここまでしぶといとは思わなかった。
チーフスのHCとして101勝を記録したアンディ・リードは、ついにマーティ・ショッテンハイマーに肩を並べた。

ダン・マリーノ越え

しかし、QB パトリック・マホームズも、とんでもないレジェンドの記録を打ち破っていた。

400ヤード以上のパスを投げ、3つ以上のTDパスを決めたのが、このゲームで7つ目だ。
スタートから5年の範囲で見れば、あのダン・マリーノの記録した6ゲームが、これまでで最高だったのだ。

相変わらず、ブリッツに対しては抜群の強さを見せるパトリック・マホームズ。
この先、また「0」ブリッツでスローダウンさせるチームが現れるのか。
そんな守備には、もう対策済みなのか。
あるいは、新しい考え方で、このデュオを封じるチームが現れるのか。

気づけば、レギュラーシーズンもあと4週。
大方のパワーバランスが見えて来たところで、予想外のアップセットが起きるのがNFLというリーグではあるけれど…

 

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