NFL 2022シーズン、アトランタ・ファルコンズは、あの赤いヘルメットを復活させる。
懐かしい!
しかし、よく見ると、僕が初めてNFLに接した80年代のそれとも違う。
それもそのはず、そのデザインは1966年のチーム設立当時のヴィンテージなものだった。
Falcons classic red helmet
Paying homage to the club’s inaugural squad, the red helmet features a grey facemask with a throwback black Falcon crest logo trimmed in white and a black stripe down the middle of the helmet trimmed in white and gold. The helmet’s color scheme was designed to represent rival schools Georgia Tech and the University of Georgia. Atlanta wore this version of the helmet from 1966 to 1969 before removing the gold trim for the 1970 season.
情報源: What you need to know about Falcons classic red helmet, how it fits into 2022
違和感の正体はゴールドトリム。
僕が初めて見た頃には、それはすでに取り外されていた。
しかも、そのデザインがお膝元のグレートライバル、ジョージア工科大学とジョージア大学のチームカラーに基づいているということも初めて知った。
もし、ネーミングコンテストで候補に上がっていた「ピーチズ」なんてチーム名になっていたら、どんなヘルメットになっていたことだろう。
赤いヘルメットが強烈に刻み込まれたのは、NFL100年のベストチームに名を連ねるディオン・サンダースが鮮烈だったからだ。
September 10, 1989
DEION SANDERS PUNT RETURN TD IN FIRST NFL GAME
“All I had to do was make it to the corner and hit it. And when I hit it, I hit it.” – Deion Sanders
情報源: NFL 100 | NFL.com
プレイだけでなくキャラクターとしても「ネオン・ディオン」だった彼は、ヴィヴィッドでカラフルだった。
NFLに黒を持ち込んだジェリー・グランヴィル
そんな「ネオン・ディオン」が霞むほどの、より強烈なキャラクターが、ヘッドコーチとしてやってきた。
NFL100年の歴史に、その風変わりなキャラクターでしっかりと名前を刻むジェリー・グランヴィル。
JERRY GLANVILLE
“When did Chuck Norris try to become an NFL coach?” – Sarah Tiana
情報源: NFL 100 | NFL.com
「黒とは単なる色ではない。それは生きる姿勢だ。」
そう公言すると、鶴の一声でチームを黒く塗りつぶした。
その辺のクラブチームならともかく、文化と歴史に基づくNFLのチームが、そんな簡単なことでチームカラーを変えてしまったことが衝撃だった。
兎にも角にも、様々なチームがブラックジャージを着用するようになる先駆けだと言える。
当時、ジェリー・グランヴィルはショットガンからのラン&シュートを採用していて、今でいうピストル体型も用いてランプレイも盛り込んでいた。
だから現在のピストル体型を初めて見たとき、これはジェリー・グランヴィルの「レッドガン」じゃないかと思ったものだ。
これ以降、アトランタ・ファルコンズは、NFLに新しいデザインの流れをもたらしている。
現在も、マットブラックのヘルメットにクロームのフェイスマスクをあしらうという新しい試みを取り入れている。
このヘルメットのお披露目は、第6週の49ers戦が予定されている。
More RED for your lock screen 🔴#WallpaperWednesday pic.twitter.com/h8MU2ctQZU
— Atlanta Falcons (@AtlantaFalcons) June 8, 2022
かつてNFC西地区で、同地区ライバルだった対戦にスローバックということなのだろう。
玉突き事故のように目まぐるしくQBが移動した今年のシーズンオフ。
この対戦の頃、両チームのスナップを受けているQBは誰になっていることだろう…