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NFL 2023 ブルーチーズなランボー・フィールド

NFL 第4週、スタンドに侵食したホノルルブルーは、チーズヘッドの本拠地をブルーチーズに変えていた。
そして、フィールドでは、デトロイト・ライオンズが長いグリーンベイ・パッカーズとの対戦の歴史の中で初めてのことをやってのけた。

ランボー・リープ

早々のINTから3点を失ったライオンズは直後のドライブで、WR アモン-ラ・セント・ブラウンがあっさり逆転!
喜びを爆発させたアモン-ラ・セント・ブラウンは、この場所でやるべきこととしてランボー・リープを躊躇なく実行。
しかしそれは、チーズヘッドのためであって、アウェイの選手には、いっさい許されていない。
だから、彼も、これまでそれを試みたアウェイの選手たち同様に弾き返されると思っていた。
ところが、誰かが彼を優しく受け止めると、アモン-ラ・セント・ブラウンの試みは完遂されることとなった。

運良くここに陣取ることができたホノルルブルーの数人が、おらが選手を受け止めたのだ。
しかし、チーズヘッドの本拠地にあって、その人数は、まさしくドットのはずだ。
だが、僕の思い込みは簡単に裏切られた。
ランボー・フィールドに乗り込んできたホノルルブルーの数は尋常ではなかった。

点差以上に完勝だった内容に、彼らの大音量のチャントが響き渡る。
しかも、ランボー・フィールドでだ。

3年目を迎えるアモン-ラ・セント・ブラウンは、すっかりプライマリー・ターゲットになっている。

ジョシュア・レイノルズ

もうひとりいぶし銀の活躍を見せているWRがいる。

今シーズンの全てのキャッチでファーストダウンを獲得し、平均獲得距離は、現在NFLの第2位。
ジョシュア・レイノルズは、ロサンゼルス・ラムズでNFLのキャリアをスタートさせた。
そう、ジャレッド・ゴフがいた頃のだ。
ともにスーパーボウルまで辿り着いた2人には、培ったコンビネーションがあるのだろうか。

サム・ラポルタ

そして、今年ルーキーとして加わったTE サム・ラポルタ。
先週、自らが記録したNFL記録を更新。

スタート4試合で22キャッチは、NFLのルーキーTEとして新記録。
242ヤードの獲得距離は残念ながら、新記録には至っていない。
では、誰が記録を保持しているのかといえば、315ヤードのマイク・ディトカだ。
いつもTEの記録でぶち当たるのは、アイアン・マイク。
あのユニコーンTE カイル・ピッツをしても、ついにマイク・ディトカの持つルーキーTEの記録を破ることはできなかった。

情報源: ユニコーン TE カイル・ピッツが60年ぶりにマイク・ディトカの記録を塗り替えるかもしれない | ALOG

だが記録なんかより、厳しい状況で見つけられるターゲットをジャレッド・ゴフが手に入れることができたことは大きい。
新しいデュオの誕生となるのだろうか。

TEといえばトラビス・ケルシーとテイラー・スウィフトの話題が盛り上がってたね。

すると、サム・ラポルタにもマーゴット・ロビーとの噂が…

フットボールがすっかり浸透しているアメリカでさえ、セレブリティの影響力で、トラビス・ケルシーのジャージの売り上げは4倍になったようだ。
マイナースポーツの一途を辿る日本にあっては、セレブリティの影響は、計り知れないものになるだろう。
日本アメリカンフットボール協会は、選手とセレブリティの出会いを創出するプロジェクトチームを立ち上げるべきかもしれない。
行き詰まった普及の打開策になるかもしれないね。

デビッド・モンゴメリー

早々にリードする展開にラッシングゲームが重要となったライオンズを見事に引っ張ったのがRB デビッド・モンゴメリー。

確かにOLは素晴らしい仕事をしていたが、彼の地道なセカンドエフォートも印象深かった。
何せ、コンタクトしてから113ヤードもゲインしているのだから。

こうして彼は、あのビリー・シムズに並ぶ記録を打ち立てた。
さらにパッカーズ相手に40年ぶりに3ラッシングTDを記録した。

長い長い対戦の歴史の中で、前半に27点も獲得したのは、初めてのことだ。
さらに前半で24点もリードを奪ったのは1970年以来。

#D

今シーズンの好調ぶりはディフェンスの充実によるものだ。
今週も5サック!
しかも、ブリッツは1度あったかどうかのレベルだ。

覚醒しつつあるエイダン・ハッチンソンの存在は大きい。
しかし、先週7サックを6人で記録したように、今週の5サックも5人で記録している。
そしてフロントが充実すれば、後ろの自由度は上がる。

そうしてそれは、あのディック・ルボー以来の記録まで達成させてしまった。

いくらパッカーズのオフェンスがキャッチアップモードになったとはいえ、この日ライオンズが許したラン攻撃は、わずか27ヤード。
そしてショートヤードを阻む力も持っている。

マシュー・スタッフォード

マシュー・スタッフォードのトレードから全ては始まった。
当時、彼を手放してどうするの?と思ったものだ。
そのシーズンにALL INしたラムズは、ちゃっかり#VLTを手に入れた。
しかしライオンズも、手に入れた苗を着実に育て、いま、花が咲こうとしている。
ハーシェル・ウォーカーとダラスの物語の焼き直しを、僕らは目撃することになるのかもしれない。

これで同地区対決は6連勝になる。
NFC北地区の盟主が変わっていく姿を僕らは目にしているのだろう。
それを物語るようなゲーム内容だった。
現在の王国を破って咆哮を上げた眠れる獅子は、まずは、自らの足下の領土を確固たるものにしていくのだろう。
そうしてその領土は、どこまで広がっていくのだろう…

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