あの難しい状況のなか、その口火を切らねばならなかったTokyo 2020オリンピック開会式。
その舞台裏を描く公式動画「開会式ができるまで」が公開された。
10分に及ぶ映像には、動画というカテゴリーを飛び越えて、短編ドキュメンタリーの趣がある。
Behind The Scenes 開会式ができるまで
そこでは、シレッと圧巻のパフォーマンスをみせてくれたピクトグラムさんたちが、素顔で試行錯誤している姿も映し出されている。
めちゃくちゃ焦った〜
けど、楽しかった!!
ありがとうございました。#GABEZ#2020ceremony#ピクトグラム#Tokyo2020#ガベジ#ピクトのやつ#ピクトくん#開会式#Olympics pic.twitter.com/ufXFlkgcSB— DANCE&MIME COMEDY GABEZ ガベジ (@GABEZ_GABEZ) July 23, 2021
情報源: 東京2020オリンピック開会式「オリンピック公式版のピクトグラムさんの動画をようやく発見」 | ALOG
どの場面にも試行錯誤と準備があったはず
ピクトグラムさんだけではない。
様々な瞬間に試行錯誤と準備はおこなわれていたはずだ。
「ドローンなんてプログラミングしただけだろ」
なんて言い放った老人には、それを企画し、プログラミングをし、機器を準備、メンテナンスした人間の姿は見えていないのだろう。
アップで映ることもなかった端っこで踊る人たちも、長い準備を積み重ねて、この日を迎えたはずだ。
“And the world will be as one.”
On International #PeaceDay, we remember how @JohnLegend and other legendary artists sang an anthem of unity and hope at the #Tokyo2020 Opening Ceremony.@KeithUrban @AlejandroSanz @angeliquekidjo @HansZimmer pic.twitter.com/yM1CySA0Hu
— Olympics (@Olympics) September 21, 2021
A symbol of peace. 🕊️
One of the most emotional moments of the #Tokyo2020 Opening Ceremony. ❤️#PeaceDay #StrongerTogether pic.twitter.com/ITN5e9PhBp
— Olympics (@Olympics) September 21, 2021
本当にドキュメンタリーを公開して欲しい
COVID-19の状況で、無観客で開催されたオリンピックというのはケーススタディにとって重要な教材となる。
彼らは、どのように備え、変更を強いられ、それをやってのけたのか。
COVID-19のもとでも有観客で興行を開催している、プロスポーツのオーナー。
高校生を、自分たちに都合の良いスケジュールで、炎天下で酷使する興行で収益を上げている新聞社。
そうしたものたちが、健康を理由に無観客でも開催を反対したという釈然としない事実も併記して。
それらが、どのような攻撃を仕掛けていたのかを振り返ることも、ケーススタディとしてはとても重要なことだ。
まあ、本当に中止に追い込んでしまって、それを批判されるようなことでもあったら、
「決めたのは組織委員会です。わたしたちには、そんな力はありません。」
なんて彼らは、シャラっと言い放っていただろうけどね…
いつか、このケースを客観的に振り返ることができるようにドキュメンタリーを製作して欲しい。
しがらみのなさそうなNetflixなら手をつけてくれないものだろうか…
開会式を走った東北の子供たち
最後に聖火リレーをしめくくった東北の子供達の姿を。
同じアスリートとして子供たちを信頼し、当日の演出の変更を伝える組織委員会会長の橋本聖子。
その信頼にしっかり応える後輩アスリートの子供たち。
そのシーンには、なんともいえないあたたかさを感じる。
ドキドキしたかな?
無観客になったから、少しは緊張もおさえられたかな?
いや、あんなでっかいスタジアム、近くに行くだけでも圧倒されるよね。
「わたしは、僕は、あの日あの場所を走ったんだ」
いつかまた、この日本でオリンピックが開催されて、自慢できる日が来るといいね。
いや、違うな。
別にオリンピックなんか来なくっても、あの難しい環境の中、しっかりと大役を果たした君たちは、何かの底力を手に入れることができたはずだ。
それは、たぶん、君たちの長い一生で何かが起きた時、支えてくれるsomethingになるんじゃないかな…