Movie & TV

RIP 千葉真一 Sun Goes Down 「戦国自衛隊が好きだった」

我々から志村けんを奪ったCOVID-19は、千葉真一も奪い去った
昭和のサブカルチャーのアイコンを立て続けに奪う不埒な悪行三昧に、中南海への怒りもいよいよ制御が効かなくなりそうだ。

Anyway、僕は戦国自衛隊が好きだった。
その映画は、SFアクション大作ではなく、残酷な青春を描いた物語として心に刻まれている。

戦国自衛隊

安定した基盤を築き上げた戦国自衛隊1549と違って、彼らは失っていく状況を見つめることしかできない。
燃料も弾薬も、ただ尽きていく。
ヘリコプターを失い、戦車を失い、そして最後には友をも失う。

せつないラスト。

文字通り、二の腕に腕時計を装着した夏八木勲。

情報源: Sengoku jieitai (1979)

ワンシーンだけの登場ながら、強烈なインパクトを残した若かりし頃の真田広之、そしてみずみずしい薬師丸ひろ子。

情報源: Sengoku jieitai (1979)

「覚えてる…覚えてる!忘れられるわけがない。こんな大切なこと。私のココが、全部憶えてる。」

記憶を取り戻した瞬間の当麻紗綾のように、そのどれもが強くフラッシュバックする。

音楽というもうひとつの主役

この映画を、単なるSFアクション大作にさせなかったのは、音楽だ。
大仰なテーマソングではなく、寂寥感あふれるエモーショナルな音楽が、残酷な青春を描いた物語として際立たせてくれる。

ジョー山中の「ララバイ・オブ・ユー」もいい。
でも、僕が一番好きなのは、松村とおるの「サン・ゴーズ・ダウン」だ。
Sonny Chibaを失ったこの状況で、この曲を聴くと、浮かんでくる感情は寂寥感を遥かに超えたものだ。
きっと、彼は今、どこかの荒野を旅しているのだろう。
夕映えの中、はてしなく…

コメントを残す