1日が終わり人々が家路へと急ぐ頃、俺の1日は始まる。
メニューはこれだけ。
あとは勝手に注文してくれりゃあ、できるもんなら作るよってのが俺の営業方針さ。営業時間は夜12時から朝7時頃まで。
人は「深夜食堂」って言ってるよ。客が来るかって?
それが結構来るんだよ。
深夜食堂の新シリーズが7年ぶりに、2026年の秋に向けて制作されることが決定したようだ。
決して、あの食堂の常連になんかなってはいけない。
あのカウンターに長居してはいけないのだ…
深夜食堂6

マスター役・小林薫コメント
ドラマ「深夜食堂」7年振りの再開です。
その間コロナもありました。レギュラーの皆さんも少しだけ(笑)歳をとりました。マスターも前回よりも髪の毛が白くなった気がします。
でも、再開が嬉しくない訳がありません。新作を待ち望む声も沢山聞こえていました。また一段とパワーアップしたニュー「深夜食堂」を皆さんにお届けできることが、何より嬉しく楽しみなことでもあります。深夜食堂、皆さんのご来店をお待ちしております。
Through The Years
我らがマスター役である小林薫のコメント通り、17年にも及ぶシリーズでは、確かにThrough The Years、その歳月の経過もキャストに刻み込まれている。







人生のやり残し
一日が終わり、家路へ急ぐ人々、ただ何かやり残したような気がして、寄り道したい夜もある。
30分の単発のエピソードは、あなたのココロを凪に戻すのには、おあつらえ向きかもしれない。
あなたの大変な一日の中で生まれた空白を、あたたかくて美味しそうなごはんと共に埋めてくれるのかもしれない。
だが、ながら見した方がいい。
ここの客たちは、ただ料理を注文しているわけではない。
誰かさんと、その美味しいごはんを食べた思い出まで引っ張り出そうとする。
一日のやり残しをやっつけるはずが、いつの間にか、やっつけられない人生のやり残しというやつに向き合わなければならなくなってしまう。
もし、真正面から、このドラマを正視してしまったら、あなたの人生のやり残しも刺激されてしまうかもしれない、決して胃袋なんかではなく…
あるいは、それは、きんぴらごぼうのように、深い傷跡を疼かせることになってしまうかもしれない…
だから常連なんかになってはいけないのだ。
あのカウンターに長居してしまったら、誰かさんのそうしたものに触れることになってしまう。
決して解決なんかしてあげられないのに…
たまに来てるのはわかるけど、名前も仕事もわからない程度のお客さん。
マスターが、もうちょい踏み込んで聞かない程度の顔見知り。
それくらいが、あちこち傷跡だらけの自分には、いい頃合いなのかもしれないね。
だから僕は、毎回、ながら見をしようと決意する。
でも、その決意は、アタマの数分間で、いっつも果たせなくなってしまうのだけれど…
