タイトルだけ見ると、なんだか甘々な内容を連想しちゃうね。
いや、単に思いつきを実行しただけの話なんだ。
もうすっかり縁遠くなったバレンタイン。
その日に、妻にテディベアを贈っただけのこと。
2つ目のハニー
贈ったのは、シュタイフ(Steiff)のハニー。
実は、これは2つ目。
全く同じ28cmのサイズのものを、以前に買っている。
ひとつ目のハニーは、僕のおふくろ様に送り込まれている。
僕は、まったく親孝行というものができていない。
いや、誰孝行もできてないんだけどね…
Anyway、育ててもらった恩に対する返済が全く進まないので、せめて利子だけはと思って、毎年、母の日とお誕生日にお花を贈ってる。
ただ、お花のネタもだんだん尽きてきて、何かないかなと思った時に出会ったのが、このハニーだった。
短いライフサイクルで消えてしまうお花と違って、これなら、僕の代わりにおふくろ様の相手を長い時間つとめてくれるかもしれないという「ピンチヒッター」プラン。
でも、そんな浅はかな思惑はどうでも良くなった。
なにしろ、かわいい。
ハニーは、その優しくかわいらしい表情で世界中の人々を魅了しているシュタイフのベストセラーです。薄いグレーの色合いは見る人に安心感を与え、自然で飾り気のない表情と柔らかいボディは手にする人の優しい気持ちを引き出します。手足にはペレット(小さな粒の重し)が入り、触る楽しみを感じさせてくれます。「いつでもそばにいるよ!」という声が聞こえてきそうなベアです。
テディベアのハニー 28cm | ドイツ最高級テディベアのシュタイフ日本公式サイト
いわゆる正統派のテディベアよりも、カジュアルな佇まい。
それに伴ってかどうかはわからないが、お値段もカジュアルだ。
それにそもそも、テディベアの誕生には、かわいいエピソードは、一ミリも含まれていない。
テディベアの由来
1. 名前の由来:ルーズベルトの「男気」
1902年、ルーズベルト大統領が熊狩りに出かけた時のことです。 全然獲物が捕れない大統領のために、側近たちが気を利かせて、瀕死の小熊(または老いた熊)を木に縛り付け、「さあ、これを撃ってください」とお膳立てしました。
しかし、ルーズベルトはこう言って拒否しました。 「瀕死の熊を撃つのは、スポーツマンシップに反する(情けないことだ)。」
この「スポーツマン精神(男気)」を、ワシントン・ポスト紙が風刺漫画にして掲載。 それを見たお菓子屋さんが、手作りの熊のぬいぐるみに**「テディ(ルーズベルトの愛称)のベア」**と名付けて売り出したのが、名前の爆発的ヒットの始まりです。
2. モノの由来:シュタイフの「技術」
ここからが、**シュタイフ(Steiff)**の話です。
実は、アメリカでその「テディベアブーム」が起きるのとほぼ同時期(1902年頃)、ドイツではシュタイフ社のリチャード・シュタイフ(創業者の甥)が、**「本物のように手足が動く熊のぬいぐるみ(55PB)」**を開発していました。
- アメリカ: 「テディ」という名前とブームが生まれた。
- ドイツ(シュタイフ): 現代に通じる「テディベア」の原型(モノ)を作っていた。
1903年の見本市で、アメリカのバイヤーがシュタイフの熊を見て、「これだ!アメリカで流行ってる『テディベア』として売れる!」と3,000体も注文したことで、**「シュタイフの熊 = テディベア」**として世界中に広まったのです。
バレンタインデー
バレンタインデーに以前ほどの熱気が感じられないのは、世間と等しく我々もだ。
今回だって、バレンタインだから張り切って何かを企てようってハナシじゃない。
お花を何度か贈ったおかげで、お花屋さんから定期的にメールが配られてくる。
届いたメールに、ふと、たまにはお花でも贈ろうかなと思い立ったのだ。
おふくろ様に親孝行できていない以上に、妻には、何もできていない。
利子程度の返済も滞りがちだ。
たまには、返済の意思表示くらいはしておかなければ、強制執行の憂き目に遭ってしまうだろう。
ふと、前に彼女がつぶやいたことを思い出した。
あれは、おふくろ様にハニーを贈ったと話していた時のことだ。
「こんなかわいい子なら、私も欲しいわ…」
ああ、そうだった…
そうして僕は、2つ目のハニーを呼び寄せることにしたのだ。
バレンタイン自体とも縁遠かった僕の、その動機にも、スイートさは微塵も感じられないだろう。
でも、その由来にかわいい要素が一ミリも含まれていなかったテディベアを贈り物に選ぶということは、しっくりくることなのかもしれないね…


