毎回、味のあるエンディングを見せてくれるこのシリーズだけど、今回は、はちみつぱいの「大寒町」が使われている。
何度も見てしまう1作目のエンディング
念願の復讐をやり遂げ、ようやく探偵に真実を打ち明けることができた沙織の清々しさと、依頼人を守るどころか真犯人扱いさえしてしまった探偵の無力感。
そうしたものが、どろりと角逐したところに、「時計を止めて」のピアノが響き始める。
このエンディングは、本当にお気に入りで、何度も見てしまう。
そんな作品は、他に知らない。
音楽的に情弱な僕は、このシリーズの渋い楽曲選択は、新鮮だ。
こちらの記事で、さらに深い解説がされているので、ぜひご一読を!
『はちみつぱいの名曲が主題歌で蘇る――映画『探偵はBARにいる3』』
増幅される寂寥感
この曲を初めて耳にした僕は、この作品のエンディングと溶け合っていることにびっくりした。
正直、2作目の「スカンピン」は、ちょっと唐突な感じがあって、僕の中ではしっくりこなかった。
ただ今回は、静かな寂寥感がじんわりと増幅されていく感覚がある。
背中を向けてススキノの街に独り溶けこんでいく後ろ姿に、妙にハマる。
あの時間帯の、街の空気や匂いが感じられるのだ。
そうして僕は、また何度も繰り返し同じエンディングを見てしまうのだ。
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はちみつぱい
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