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Geminiも推すPerplexityの検索のチカラ

AIには馴染みのない生活を送っていくのだと思っていた僕が、今、Perplexityにどっぷりとお世話になっている。
それは、Geminiすら脱帽するほどの検索能力を持っていることに気づいたからだ。
そして、それを存分に活かすことのできるComet ブラウザをヘビーに使い始めてる。

GeminiがPerplexityを検索に推す理由

Geminiに、Perplexityとの違いを聞いてみると、ご丁寧にスプレッドシートに貼れる形で比較表を作ってくれた。

特徴Perplexity AI (パープレキシティ)Gemini (ジェミニ)
最大の強み検索・情報収集・ファクトチェック文章作成・要約・Google連携
仕組み複数の最新AI(GPT-4o, Claude 3等)を選んで検索できるGoogle独自の高性能AIモデルを使用
情報の正確性非常に高い(出典元URLを必ず明示)高いが、たまに創作が混じることがある
得意なタスク「〇〇の評判は?」「最新の科学論文を探して」「この資料を要約して」「ブログ記事を書いて」「旅程を組んで」
Google連携なしあり (Gmail, Docs, Drive, Mapと連携可能)

AIに関しても情弱な僕だから、他のAIとの能力差は実感できていなかった。
しかし、Perplexityに何かを問いかけると、それは必ず出典元のリンクを明らかにしていた。

Grokのような存在とウィットに富んだやり取りをするのは嫌いじゃない。
しかし、きちんと調べたいことがあるときに、創作のチカラを発揮されるのも困りものだ。
もちろん悪意はなくてもAIの表現がわかりにくいとき、あるいは僕自身の理解がおぼつかないとき、出典元のURLにアクセスできるというのは、とても重要なことだ。

では、従来の検索方法のように最初から出典元のURLをあたれば良いかというと、それには膨大な労力を費やされる。
該当しているだろうサイトの一覧から、ひとつひとつ開いていって、自分の欲する箇所を自分の目で確認しなければならない。
下手すると、全文を読まなければならなくなる。
読んでいて響く文章であれば、それは、思いがけない楽しさを味合わせてくれることもあるけれど、そうではないテキストに出会う確率のほうがはるかに高い。

僕は、NFLに関するブログを書くこともあって、対象は英語純正のサイトも含まれる。
それを、それぞれ翻訳のチカラを借りながら進めていくのは、けっこう、骨が折れる。
結局、書くより調べることに膨大な時間を費やすことになり、それがまたブログを書くことの障壁になる。
たいしたテキストを書いてるわけじゃないのにね…

そういう意味では、Perplexityに丸投げするのは、本当に楽ちんだ。
自然語で、いや単語だけでも、彼?彼女?ともかくTheyが、インターネットに潜り込んで、僕の欲しているものを投網にかけて持ってきてくれる。
もちろん言語の壁がないPerplexityは、英語純正サイトからもサルベージしてくれる。
そうしてTheyが披露する獲物の中から、気になるものを拾い上げ、産地を確認すればいいだけだ。

GeminiとPerplexityの使い分け

Gemini自身も、Perplexityとの併用を推奨している。
調べ物はPerplexity、作業はGeminiでと。

Perplexity を使うべき場面

**「正確な情報を、出典付きで知りたいとき」**に最強です。

  • 調べ物全般: 「最新のiPhoneの噂をまとめて」「〇〇というニュースの真偽は?」
  • 論文・レポート作成: 情報のソース(引用元)が必須な場合。
  • 比較検討: 「A社とB社のサービスの違いを表で比較して」などの客観的なデータ収集。
  • モデルの使い分け: 「今日はClaudeで文章を書きたい」「昨日はGPT-4で考えたい」など、気分や用途でAIモデルを切り替えたい時(Pro版)。

Gemini を使うべき場面

**「何かを作り出すとき」や「Googleのツールを使うとき」**に最強です。

  • 長文の読み込み・要約: PDFや長い会議の議事録を読み込ませて要約させる(扱える文字数が非常に多い)。
  • Googleアプリとの連携: 「私の来週のスケジュールをGmailから探して」「Googleマップで近くのレストランを探して」
  • マルチモーダル処理: 動画や画像をアップロードして、「この動画の内容を教えて」「この画像のコードを解析して」と頼む場合。
  • 創作活動: ブログ、メール、小説、コードなどの「ゼロからの生成」。

具体的な使い分け方法まで提示してくれたGeminiよ、ありがとう。
だが、僕の現在の生活では、使い分けをすることはない。
それは、「何かを作り出す」場面がないからだ。

ブログ書くのも任してくださいよとGeminiは、胸を張る。
多分、僕より上質なテキストを、はるかに短時間で書き上げることだろう。
それも、よく理解している。
でも、これを書くのは、僕の数少ない楽しみのひとつだから、これだけは僕にとっておいて。

「Google検索の代わり」として使いたいなら → Perplexity
広告なしで、知りたい答えだけがズバリ返ってきます。

この部分だけを欲している僕としては、今は、Perplexityをヘビーに使っていこうと思う。
まあでも、こうやって、時折Geminiには、意見を求めるかもしれないけれど…

Comet ブラウザ

そもそも僕がPerplexityに接するようになったきっかけは、Comet ブラウザだ。

Comet browser by Perplexity is the AI browser that acts as a personal assistant. Automate tasks, research the web, organize your email, and more with Comet.

Comet Browser: a Personal AI Assistant

そのころはAIなんて縁遠いものだと思っていた。
だからAIブラウザという肩書きより、シンプルに新しいブラウザの誕生に心惹かれたのだ。
ひとしきり使い心地をチェックすると、しばらく放置していた。
Perplexityのチカラに気づくまでは…

広告ブロック内蔵

Chromiumをベースにしたブラウザだから操作感は同じで、Chromeの拡張機能も利用できる。
で、このブラウザは、自前で広告ブロックも内蔵している。
そのせいなのかキビキビ動くし、広告ブロックの塩梅もいい。
消して欲しいものと表示して欲しいもののバランスがいい。
Amazonプライムにも戦えている。
バランス感が同じChromiumベースのBraveの匂いがする。

タブ

最近流行りの垂直タブは実装されていない。
しかし、全画面表示で隠れるツールバーが、マウスオーバーで表示されるという、僕好みの仕様になっている。

タブグループは、Perplexityに頼んでまとめてもらうという仕様になっているようだ。
だから、実際、僕は今のところ、あんまり使っていない。

Comet にこだわる理由

Firefoxではデフォルトの検索エンジンにPerplexityを設定できるようになったし、Safariでは非公式の拡張機能がリリースされ、Appleは正式に対応することを検討している。
まあ、どのブラウザからでもPerplexityにアクセスすれば、その検索のチカラを使用することは可能だ。
だが、PerplexityのAIアシスタントがビルトインされていることが、僕がComet にこだわっている理由だ。
しかも、広告に強くてキビキビ動くクリーンなブラウザなのだから。

Android版リリース

つい先日、Android版がリリースされた。

僕は現在macOSで使用していて、iPhoneユーザーだ。
Cometをメインブラウザとしてフルコミットメントするのなら、是非ともiOSが必要だよね。
予定は、any day now!ということらしいけど…

1日のうち、人はどれほど検索に時間をかけているのだろう。
昔は、簡単に調べることができなかったから放置していた。
しかし、なまじ調べられるようになったから、逆に、その労力を負うことになってしまった。
さらに、誤情報が地雷原のように埋め込まれた現代では、下手な検索が致命傷を負うこともある。
困惑する僕らの前に、PerplexityはCometに乗ってやって来た。
それはきっと、正しく北極星を目指すためのガイドになってくれることだろう…