Sports / Tokyo2020

東京2020 真のオリンピック精神が発揮された瞬間

東京2020オリンピックの中で、真のオリンピック精神が発揮された瞬間の動画が公開された。
その選手のことも、その競技のこともよく知りはしない。
ただ、ナニカが伝わるシーンばかりだ。
僕らは、確かにナニカを受け取ったのだ。

True Olympic Spirit Moments

オリンピック憲章の中に、このような記載がある。

オリンピック・ムーブメントの目的は、いかなる差別をも伴うことなく、友情、連帯、フェアプレーの精神をもって相互に理解しあうオリンピック精神に基づいて行なわれるスポーツを通して青少年を教育することにより、平和でよりよい世界をつくることに貢献することにある。

情報源: JOC – オリンピズム | オリンピック憲章

文字では伝わらないものを、そのシーンは、映像は、きっちりと補完してくれている。

スケボーのガールズ

もっともインプレッシブだったのは、スケボーのガールズ。
守りになんか入らずに、「ゴン攻め」した岡本碧優選手。
その姿勢こそを、ライバルたちがすぐさま讃えるシーンは、本当になかなかお目にかかれない。

新参者のスケボー競技が、もっともオリンピック精神を発揮していたのも、いや、もう一つ上の次元を垣間見せてくれたのは嬉しい驚きだった。

あらためて、スポーツで勝つとはどういうことなんだろうと考えさせられる。

オリンピックは政治的に中立である

このタテマエがあるからこそ、もっとも政治に利用されやすい。
様々な思惑とキャンペーンのターゲットにされてしまう。
有観客で興行しているプロスポーツのオーナーが、無観客でもオリンピックの開催を許さないという不思議な超常現象にさえ巻き込まれてしまう。

ただ最高の舞台で、最高のパフォーマンスを発揮したいだけのオリンピアンは、そうした声に耐え、1年というとてつもなく長い延期に耐え、黙って舞台に上がった。
しかも、ニューノーマルという不慣れな様式も受け入れて。

「オリンピックは参加することに意義がある」

お決まりのフレーズだが、今回は少し意味合いが違う。

「オリンピックに参加したものは、すべからく勝者である」

ただし、チャレンジする姿勢こそを称賛するガールズにならえば、オリンピックの舞台に立てなくても、その前に敗れ去った者でさえも、それを志したならば、それは等しく勝者と呼ばれるべきなのだろう。

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