寝耳に水というか、さまざまなウワサに反して、TumblrをWordPressのAutomatticが買収することになった。
コレって、tumbleloggersの皆さんにとっては、久しぶりにポジティブなビッグニュースなんじゃないだろうか。
デイヴィッド・カープもポジティブなコメント
ただおめでとうございます。WordPressとTumblrの皆さんに感謝します。
Mattは先見の明のある人であり、WordPressのチームは、インターネットの絶対的な基盤を構築しました。 Tumblrにとって素晴らしいホームであり、チャンスです。
そもそもTumblrは、創業者デイヴィッド・カープの切実なる思いから始まっている。
僕は作家じゃない。書けないんだ。
有名ブロガーのようにはブログを楽しめない。
だけど、ぼくには、シェアしたいことがあったんだ。
だから、なんかしたいんだけれど、ブログをうまく使いこなせないしなぁ…という僕のようなThe rest of usには、手放せないものになっているんだと思う。
ブログというものに精通しまくっているWordPressのAutomatticだからこそ、外から見ていたものだからこそ、そうでないものの価値、活かし方をよく理解できているんじゃないだろうか。
期待するのは、以前、Automatticのマット・マレンウェッグCEOが、こんな発言をしていたからだ。
「もし Tumblr が独立起業のままだったら、5年や10年後にはどうなっていたんだろう?」
情報源: Automattic の二次投資に見る長期的方向性 – Naoko Takano
Tumblrの本当の価値
情弱な僕には、こうしたもののビジネス的価値は、まったく見当がつかない。
WordPress(ワードプレス)を手掛けるオートマティック(Automattic)が、人々のインターネット上でのコンテンツ公開を容易にしようとしている。Tumblr(タンブラー)を買収したことで、オートマティックが提供するデジタルサービスのユーザーはインターネット上で収益を得やすくなる見通しだ。
情報源: Tumblr 買収で、 WordPress 運営会社はなにを得るのか?:ブランド取り込みのチャンス | DIGIDAY[日本版]
しかし、唯一無二の価値は、肌で実感している。
それは、ここにしか存在しないタテマエをとっぱらった自由な空気だ。
ここでは、お役立ち情報の仮面をかぶった空っぽなものではなく、キラリと光るナニカを含んだ無駄なものが、ものすごい勢いでやりとりされている。
正論のぶつけ合いでギスギスすることもなければ、「映え」を気にすることもない。
かといって「映え」なんかをはるかに通り越して、突き刺さるものは数多ある。
おんなじポストを何度リブログしたって誰も気にしないし、むしろ、ありがたがられることもある。
この空気、土壌。
どれだけのビッグマネーをぶち込んでも、この環境をイチから作り上げることは不可能だ。
それこそ、プライスレスな価値がある。
世界はTumblrを本当に必要としているのか?
その時にはわからなかったけど、少なくとも今言えるのは、その時ボクはTumblrを必要としていたということ。
創業時のデイヴィッド・カープの問いかけに、今回の買収をもって世界が答えたことになる。
世界は、まだまだTumblrを必要としているよと。
このTumblrというセカイが誕生して10周年! それは、デイヴィッド・カープの問いかけから始まった。 「世界はTumblrを本当に必要としているのか?」 その問いかけに10年後の僕が答えるのならこうだろう。