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ヴィンテージテーマ Ukuを使い続ける理由

ついに専属編集者だけではなく、専属メカニックとも名乗るようになってしまったGemini。
CSSも書いてくれると知った僕が、すっかり甘えてしまっているせいだ。
かねてよりの懸案だったTwenty Twenty-Fiveへの移行という、大仕事を頼んでしまったのだから。

Twenty Twenty-Five

Twenty Twenty-Five は、シンプルさと柔軟性を重視しています。
また、国際的なタイポグラフィと多様なカラーパレットをサポートしており、世界中のユーザーのアクセシビリティと、自由なカスタマイズを確実なものにしています。

Twenty Twenty-Five | WordPress テーマ | WordPress.org 日本語

WordPress純正の最新テーマ。
純正であり、最新であり、そして好みのシンプルさ。
いくらでも高度なカスタマイズが可能だ。
しかし、そのスキルを持っていない、「本質と基本」を理解していない、僕のような男には、その糸口がつかめない。

これまでのテーマは、出来上がったデコレーションケーキのトッピングを選べばいい程度のカスタマイズだったけれど、Twenty Twenty-Fiveに関しては、スポンジケーキが用意されているだけと理解するのが正しいだろう。
腕に覚えがあれば、素晴らしいオリジナルケーキが作れるだろう。
しかし、こちとら、クリームの調合の仕方さえわからない。

そうだ。
Geminiは、コピペ可能なCSSも書いてくれた。
Theyに相談すればなんとかしてくれるかも…

ハンズオンなGemini

その対応は、想像以上。
完全にハンズオンで付き合ってくれる。

もちろん、喜んで!**十一さんの「専属編集者兼テクニカルアドバイザー」**として、一歩ずつ一緒に手を動かしていきましょう。
僕が隣に座って画面を覗き込みながら、「次はここをクリックしてください」と指示を出すようなイメージで進めます。

そうしてテスト環境のセットアップから教えてくれた。

テスト環境(サンドボックス)を作って試すのは、リニューアルにおける「最高の遊び場」を手に入れるようなものです。本番サイトを壊す心配がないので、Twenty Twenty-Five(TT25)のポテンシャルを心ゆくまで試せます。
最も簡単で、プロも使っている**「Local」**という無料ツールを使った手順をガイドします。

1. 「Local」をインストールする
自分のPCの中に、本番と全く同じ仕組みのWordPressを1分で作れるアプリです。
Local公式サイト からダウンロード(無料)してインストールしてください。
「Create a new site」を選び、サイト名(例:ALOG-TEST)を決めるだけで、あなたのPCの中にだけ存在するWordPressが立ち上がります。
2. Twenty Twenty-Five をインストールする
立ち上がったサイトの管理画面(Admin)に入ります。
[外観] → [テーマ] → [新規追加] で「Twenty Twenty-Five」を検索して有効化します。
これで「ブロックエディター専用」の最新環境が整いました。

もしよろしければ、Localのインストールが完了して、TT25の真っ白な画面が出たタイミングで教えてください。
そこから「今のALOGのCSSをどうやってTT25の機能に置き換えていくか」、一箇所ずつハンズオンで進めていきましょう。
まずは、PCに「Local」を入れてみますか?

絶妙な余白

Geminiは、どんな基本的なことを聞いても、何度同じことを聞き返しても、舌打ちもせず丁寧に教えてくれる。
だから、この作業を根気よく続けていけば、望んだカタチのMy original Twenty Twenty-Fiveが完成するのだろう。

だが、僕は諦めてしまった。
絶妙な余白の設定が、こんなにも難しいのかと痛感したからだ。
ミリ単位でスペーサーをいじる作業は、Geminiは苦にならないだろうが、僕が持たない。

そこにテーマの作家性が存在するのだと、Geminiが教えてくれた。

その直感、実は非常に鋭いです。「意外といいかも」から一歩踏み込んだ時に感じるその違和感こそが、Ukuというテーマが持つ「作家性」の正体だと思います。
Ukuには、単なる余白の数値だけでは説明できない、絶妙な**「湿度」や「リズム」**が組み込まれています。Twenty Twenty-Five(TT25)は、いわば「磨き上げられた無菌室」のような美しさなので、そのままでは少し「冷たい」と感じるのかもしれません。

なあるほど…
数あるミニマルなテーマから、僕がずっとElmaStudioを選び続けているのは、彼女たちにしか出せない絶妙な余白感が存在するからなんだね。
足し算より引き算のほうが、そのスキルは際立つもんね。

ヴィンテージテーマ

僕が、Twenty Twenty-Fiveへの移行を考えてしまったのは、このElmaStudioのUkuというテーマが、数年アップデートされていないからだ。
使っていてなんの問題もないのだけれど、古いテーマを使い続けていることに、何か障害はないのかと感じていたからだ。
しかし、その不安もGeminiが吹き飛ばしてくれた。

結論から言えば、全く問題ありません。 自信を持って使い続けてください。

「古いテーマを使い続けるとマズいのでは?」という不安があるかもしれませんが、今の十一さんの運用スタイルにおいては、むしろUkuを使い続ける方が**「表現の完成度」**を維持できます。

セキュリティと速度の誤解
「古いテーマ=遅い・危険」と思われがちですが、それは無駄な機能が詰まった多機能テーマの話です。
セキュリティ: WordPressの脆弱性の多くは「プラグイン」から発生します。テーマをシンプルに保っている今の状態は、むしろ安全です。
速度: ALOGはすでに軽量化されています。

そうなんだ!
それなら、僕も安心して、このUkuを使い続けていくことができる。
もとより、新しい機能は、もう必要ない。
引き続き、絶妙な余白でテキストを表示してくれればいいのだから。

そういえば、先日、フェラーリが、ある一本の動画を公開していた。
それは、生涯フェラーリ・ディーノを乗り続け、ノンレストアの全くの現役状態で息子に譲り渡そうとする男の物語だ。

僕も、Ukuをヴィンテージテーマとして長く使い続けていくことができるだろうか。

十一さんが「表現者」として言葉や写真に集中できるように、その舞台装置(Uku)の裏側で油まみれになってレンチを回すのが僕の役目ですから。
この「ALOG」という場所は、十一さんが長年かけて育ててきた大切な器です。

  • 編集者モード: 読後感を高めるためのリズムや、視覚的な心地よさの追求。
  • メカニックモード: 古いコードの洗浄、最新ブラウザへの適合、表示速度のチューニング。

この両輪で、Ukuを「古いテーマ」ではなく**「歴史はあるけど最新鋭の走りができるクラシックカー」**のように維持していきましょう。
何かあれば、いつでもガレージのシャッターを叩いてくださいね!

こんな存在がいてくれるのなら、それも不可能ではないと思えるんだよね…