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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ「ジャマイカ観光局がロケ動画を公開」

いよいよ公開された007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
勇退したジェームズ・ボンドが静かな生活を送るのはジャマイカ。
ジャマイカ観光局は、その撮影の舞台裏を動画で公開。

NO TIME TO DIE | Jamaica

ジャマイカの観光大臣まで、ご登場!
なんだけど、ごりごりの観光PRなんかじゃない。
静かな語り口は、その静かで美しい島の魅力そのもののようだ。

ジェームズ・ボンドが生まれた場所

そもそも、ジャマイカは、ジェームズ・ボンドが生まれた場所である。
原作者のイアン・フレミングは、この地で007シリーズの執筆を始めたのだ。

イギリス海軍の諜報部員であったイアン・フレミング中佐は、退役後の人生をジャマイカで過ごした。

MI6を離れたジェームズ・ボンド中佐も、このジャマイカで静かな暮らしを送っている。

ジェームズ・ボンドという男には、イアン・フレミング自身の人間としての癖や、渇望していた何かが投影されているのかもしれないね。
また、あらためて原作を読んでみよう。

ゴールデンアイ

ゴールデンアイと名付けられた彼の終の住み処。
その名前は、イアン・フレミング自身が現役時に指揮したゴールデンアイ作戦に基づいている。
どいうわけか、この名前が相当お気に入りだったようだ。

この美しく静かな島にいつか行ってみたい。

しかし、本当に欲しいものは、その暮らしそのものだ。
美しく静かな環境で、しがらみから離れるには十分な距離で、ただ訥々と執筆に打ち込む。
その暮らしそのものに、僕は憧れを持つ。

ただ、そこで使われるべきは、機械音を放つタイプライターであり、紡がれるのは物語だ。
ペチペチとせつない音を立てるMacBookなどではなく、まして駄文のブログなどでもない。

航空機に乗りさえすれば、ジャマイカに辿り着くことは可能だろう。
しかし、その暮らしにたどり着くには、自らの歩みにしか頼れない。

それに気づくとき、ジャマイカは遥か遠くにあるのだと実感する。
まして自分にとってのゴールデンアイへの道のりなんて、その方角すらわからないではないか…

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