前作スペクターで、ジェームズ・ボンドなんかと関わりを持ったせいで公務員という安定した職を失う不安に怯えていたQ。
それは、彼が住宅ローンと2匹の猫を抱えた生活を送っているからだ。
そして、今回、彼の猫とローンを払い続けている住居がスクリーンに登場する。
スフィンクス
あの独特の毛のない感じはスフィンクスだろうか。
無毛のネコとして知られるが、まったくの無毛ではなく、極めて短い産毛に覆われている。
ここにも彼の独特のセンスが反映されている。
OK!人様のセンスをとやかくいうつもりはない。
でも、ちょっと待って!
そのエプロンは…
昭和の前掛け
プライベートのスペシャルゲストのために夕飯の準備に余念のないQ。
しかし、彼の着用しているものはエプロンなんかではなくジャパニーズ前掛け。
しかも昭和末期には絶滅したであろうOLD SCHOOLな業務用のデザイン。
さらに我らがQuartermasterは、彼がヘテロセクシャルではないこともさらっと漏らしてしまう。
OK!人様の性的指向をとやかくいうつもりはない。
しかし、彼にはひとつだけ忠告したいことがある。
その笑えないジョークだけは控えたほうがいい。
You can now investigate the gadgets in Q’s lab at 007 x SPYSCAPE: DRIVEN a unique perspective on the world of James Bond. https://t.co/ufcKqeztEf pic.twitter.com/MR0ruxLxU7
— James Bond (@007) September 10, 2019
ミニマムな装備品支給
我らがQuartermasterは、いつだってミニマムな装備品しか支給せずボンドをガッカリさせている。
“Does it do anything?” On this day in 2015, the scene was filmed where Q gives Bond his watch in SPECTRE. Don’t worry 007, it does do something… #Omega pic.twitter.com/uHHw8kmXmO
— James Bond (@007) April 25, 2020
しかし効果は抜群。
オメガの腕時計に仕込まれた大音量アラームは、文字通り、スペクターに乗っ取られそうな世界の目を覚ますことになった。
そして今回もシンプルな機能が盛り込まれたオメガの腕時計が登場する。
情報源: 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ「オメガとアストンマーティン」その長き友情 | ALOG
彼のQuartermasterが過不足のない装備品を支給してくれることを知っているボンドは、もはやそのことへの文句はつけない。
Bond (Daniel Craig) meets his new quartermaster (Ben Whishaw) in Skyfall (2012). Filmed at The National Portrait Gallery in London, the painting they are admiring is J.M.W. Turner’s The Fighting Temeraire.
情報源: Bond And Q Meet In Skyfall | James Bond 007
あの美術館で初めて会ったとき、彼はコミュニケーションの取りづらい、面倒そうな若きQuartermasterだった。
しかし、今では装備品以外でもボンドを、いやMI6を支える円熟したQとなった。
彼は、前任者よりはるかに多く現場に、オペレーションに参加していた。
Qは、軍用機にさえアフタヌーン・ティーのセット一式を持ち込んでいた。
思えば、ダニエル・クレイグが演じるシリアスな物語の中で、ベン・ウィショーは、そのような存在であったのかもしれない。
そんな彼が演じるQも、これで見納めだ。
I miss youとは、こんな時に使うべき言葉なのだろう…