フットボールの正しい技術を啓蒙するために、毎週、最高のお手本のプレイを披露した選手を表彰するNFL WAY TO PLAY。
2022シーズンDIVISIONAL ROUNDの受賞者となったのは、カンザスシティ・チーフス RB ジェリック・マッキノン。
対象となったのは、パスプロと呼ぶには攻撃的すぎるブロックだ。
DIVISIONAL ROUND – JERICK MCKINNON
Chiefs RB Jerick McKinnon earns the award this week.
情報源: NFL Way to Play | NFL Football Operations
LBのブリッツを察知すると、待ち受けるのではなく、自らヒット。
ブリッツを仕掛けたジャクソンビル・ジャガーズのLBフォエセード・オルオクンは188cm。
対するジェリック・マッキノンは175cm。
その身長差なのに、いや、その身長差だからというべきか、いずれにせよ低く強烈なヒットに、フォエセード・オルオクンは、もう少しで完璧なアオテンを喰らうところだった。
ランニングプレイのメインは、ルーキーのアイザイア・パチェコに譲ってはいるが、フラット・ルートにおいて、彼はパトリック・マホームズの重要なターゲットだ。
After shifting into the slot, Jerick McKinnon catches his 2nd TD of the game, both of which came on flat routes.
McKinnon has caught 7 TD on flat routes this season, 3 more than any other player in a season since 2018.#DENvsKC | #ChiefsKingdom pic.twitter.com/QqEf8D2Krj
— Next Gen Stats (@NextGenStats) January 1, 2023
AFC Championship Gameのキーパーソン
ブリッツが裏目にでるQBの代名詞とも言えるパトリック・マホームズ。
それは、危機をすり抜ける能力がひときわ高いからだろう。
さらに、ただ逃げるだけではなく、そこからのPassing Scoreも、極めて高い。
しかし、彼は足首に負傷を負ってしまった…
もう5年も連続の出場で勝手知ったるChampionship Gameとはいえ、いつもの機動力をフルに披露することはできないかもしれない。
となれば、普段はパトリック・マホームズには封印しているブリッツを解禁して、ベンガルズは雪と一緒にヘビーなブリッツの雨を降らせてくるかもしれない。
だから、ジェリック・マッキノンの存在にひときわスポットライトが当たることになるだろう。
強力なブロックを放つパーソナルプロテクターとして、素早くフラットにリリースするレシーバーとして。
万全でないパトリック・マホームズの機動力を、ジェリック・マッキノンが補えるのかが、勝負のひとつのポイントになりそうだ…