獣医用の消音拳銃と『ターミナル・リスト ~闇の狼~』

Amazon prime videoで配信中のターミナル・リスト ~闇の狼~
ターミナル・リストの前日譚であり、あのベン・エドワーズが主人公の物語だ。

政府非公認の別班の奥ゆかしい活動と違い、合法的な組織であるCIA、Navy SEALs、モサドの合同オペレーションは、まさに豪速球。
まあ、オペレーションの内容は非合法ではあるんだけれど…

その中に、獣医用に開発された銃が登場している。

Brügger & Thomet VP9


その最大の特徴は、ボルトアクションであること。
すなわち、オートマチックに排莢とリロードは行われない。
一発打つたびに、手動でボルトを引かなきゃならない。

そんなしちめんどくさい機構だが、その機構のおかげで、高い消音効果を得ることができる。
銃の発射時にガスが漏れると音を抑えられない。
だから、ガバッとスライドが開いてしまう通常のオートマチック拳銃では、その消音効果が低減する。

昔、リボルバーにサイレンサーつけるなんて描写があったけれど、あんなガスダダ漏れのレンコンじゃ、まるで役に立たない。
蘇える金狼で、松田優作演じる朝倉哲也が、冒頭、サイレンサー付きのコルトウッズマンを、手動でリロードして連発するシーンがあった。
実際は、撮影時のステージガンのトラブルを松田優作のアドリブで乗り切ったということらしいが、消音効果という観点から見れば、アレは理にかなっているということだ。

なぜ獣医用なのか?

では、なぜ、この銃が獣医用に開発されたのか?
獣医になると自動的に別班に登録されて、毎朝、神社で饅頭チェックしなければならなくなるってわけでもない。
それには、甚だ合理的な理由があった。

家畜の安楽死にあたっては獣医による薬物注射が行われることが多い。しかし、近寄って注射を打つのが難しい大型あるいは凶暴な動物であれば、銃が用いられることもある。こうした場合、単発式のVP9は熟練した射手ではない獣医とって安全に取り扱える銃となりうる。さらに、消音性の高さには様々な利点がある。例えば、銃声で周囲の動物の聴覚に悪影響を与えたり、あるいは驚かせて予期せぬ動きを引き起こす可能性が低く、また耳栓などを使わずとも作業にあたる人々のコミュニケーションを妨げない。一見して拳銃らしくない、何らかの道具のようなコンパクトな外観も、消音効果と合わせて周囲の住民に与える不安を軽減することに役立つ。加えて、比較的低速な9mmFMJ弾は、貫通時に動物の死体を大きく損壊する可能性が低くなる[3]。

ブリュッガー&トーメ VP9 – Wikipedia

こうしたシロウトが知りようもない銃が登場するのも、原作者のジャック・カーがネイビーシールズのスナイパーだったという経歴のせいだろうか。

ターミナル・リスト シーズン2

そうして、ターミナル・リストのシーズン2も、10月に配信予定。
これは、あのタイムラインの続き。
そう、ジェームズ・リース少佐が、手書きの復讐リスト(ターミナル・リスト)を全て消し込み、あのヨットで船出した後の物語となる。

全てをなくしてしまった彼だけど、LIFE BACKと行くんだろうか。
それは、特別赦免という意味だけではなく…

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