さよなら Cloudflare 1.1.1.1 さよなら 8年前のHack

MacでSafariを使っていると、なんだか、時折引っかかる感じがするようになった。
こりゃあ、iCloudプライベートリレーのナニカの問題なのかと思っていた。

だが、Geminiが指摘した真犯人は、付き合いの長い、別の存在だった。

Cloudflare 1.1.1.1 WARP

「たった2分で、より速く、よりプライベートなインターネットの閲覧が可能となります。」 そんなコピーにしっかりつられて、Cloudflareの無料パブリックDNSサービス「1.1.1.1」を利用することにした。

「1.1.1.1」2分で手に入る世界最速のプライベートなインターネットと善意 – ALOG

僕が利用し始めた理由は、セキュアな通信環境が欲しい!というわけではなく、多少なりとも高速化できれば…というものだ。
その昔、リーンな通信環境を知っているものとしては、あの有名なGoogle Public DNSより速い!と言われれば、ついつい手が出てしまう。

テック弱い系ブロガーとしては、なんの疑問も持たず、iPhoneにもインストールして使い続けていたのだが…

iCloudプライベートリレーとのバッティング

僕の環境を確認したGeminiによれば、Cloudflare自体が問題なのではなく、iCloudプライベートリレーと併用することでバッティングによる不具合を引き起こしているというのだ。

現在MacでCloudflareの「1.1.1.1(WARP)」アプリを起動し、「DNSのみ (HTTPS)」モードで接続されていますね。Safariの挙動がイマイチだったり、先ほどのWi-Fi設定でプライベートリレーが弾かれていた根本原因は、まさにこのアプリの併用にあります。

Cloudflareのこのアプリと、Appleのプライベートリレーは、どちらも「ネットの通信経路を暗号化してプライバシーを守る」というほぼ同じ目的のシステムです。1つのMacで同時に2つの暗号化システムを動かそうとしたため、システムが喧嘩してしまい、Wi-Fi設定が自動でオフになったりSafariの動作が重くなったりしていました。

そうなると、どちらかに絞るしかない。
でも、高速だと言われているDNSにこだわりたい気持ちもある。
アンインストールするには、ちょっと後ろ髪引かれるよね。

だが、そんな僕に、DNS神話は、もはや都市伝説だとGeminiが笑う。

DNS神話=都市伝説

結論から言うと、「DNSを変えればネットが劇的に早くなる」というのは、現代の日本の通信環境においては半分「昔の話(都市伝説化)」になっています

Cloudflare(1.1.1.1)が世界最速水準のDNSサーバーであること自体は今も事実です。しかし、それを僕たちのパソコンに設定しても体感速度が上がらなくなった(あるいは逆に遅くなる)のには、明確な3つの理由があります。

1. 日本のプロバイダのDNSが十分に強くなった

1.1.1.1が登場した2018年頃は、一部のプロバイダのDNSサーバーの処理能力が低く、アクセスが集中するとWebページの読み込みの「出だし」が遅れることがよくありました。
しかし現在、日本の主要なプロバイダ(光回線など)はインフラ投資が進み、標準のDNSでも十分すぎるほど高速で安定しています。そのため、わざわざ外部のDNSに変えても差が体感できなくなりました。

2. DNSが早くなっても「ダウンロード速度」は変わらない

ここが一番の誤解されがちなポイントです。

  • DNSの役割: サイトの住所(URL)を数字(IPアドレス)に変換するだけ。
  • 実際の通信: 住所がわかった後、動画や画像をダウンロードする速度。

DNSがどれだけ爆速になっても、YouTubeの動画読み込み速度や、重いファイルのダウンロード速度自体は1ミリも早くなりません。変わるのは、ページをクリックした瞬間の「ほんの一瞬の反応速度(ミリ秒単位)」だけです。 

3. 【重要】逆に遅くなる原因(CDNの仕組み)

現代の主要なサイト(NetflixやAmazon、Yahooなど)は、日本国内のあちこちにデータを一時保存するサーバー(CDN)を配置して、ユーザーに一番近い場所からデータを届ける仕組みをとっています。
しかし、DNSをCloudflare(1.1.1.1)などに固定してしまうと、サイト側が「この人はどこからアクセスしているか」を正しく判別できず、わざわざ遠くのサーバーに案内されてしまい、逆にページの表示(実際の通信)が遅くなるという本末転倒な現象が起きることがあります。

💡 現代におけるCloudflare(1.1.1.1)の本当の価値

そのため、今の時代にこのアプリを使うメリットは「速さ」ではなく、「プライバシー(通信会社に履歴を見せない)」や「セキュリティ(怪しいサイトのブロック)」が目的になっています。

もし今、「ネットが重い、Safariの挙動がイマイチ」と感じているのであれば、まさにこの「DNSの迂回処理」が原因で本来のプロバイダの最速ルートを邪魔している可能性が高いです。

一度アプリを「切断」してみて、「プロバイダ本来の速度」に戻したほうがキビキビ動くかどうか、試してみてはいかがでしょうか?


おすすめに従い、CloudflareをOFFってみると、サクッと、キビッと、Safariが本来の小気味いい動作を見せる。
こうなると、高速化だけを考えれば、Cloudflareをアンインストールしたくなる。
ただ、そんなにセキュリティに敏感なわけでもないけれど、iCloudプライベートリレーの恩恵はSafariしか受けられないよね、Gemini?

iCloudプライベートリレーの恩恵

はい、その通りです!この機能でIPアドレスが隠れる(恩恵を受ける)のは、基本的には「Safari」とApple純正の「メール」アプリだけです

Google ChromeやMicrosoft Edgeなど、Safari以外のブラウザでサイトを見るときには、この設定がオンになっていてもIPアドレスは隠されず、相手のサイトやトラッカーにそのまま伝わります。

それでも、オンのままにしておいてほしい理由があります。

「メール」アプリでの情報盗聴を防いでくれる

この設定がオンになっていると、Apple純正の「メール」アプリが非常に安全になります。
送られてきたメール(特に広告メールなど)を開いたとき、中に仕込まれた見えない小さな画像を通じて、「あなたがいつメールを開いたか」「どこ(IPアドレス)で読んでいるか」を差出人に知られるのを自動でブロックしてくれます。これはSafariを使っていなくても大きな恩恵です。


Gmailを使わず、iCloudメール派である僕には、メールが安全になるというのは、うれしいことだ。
まあ、DMばっかりのメールだけど、DMばっかりのメールだからこそ、保護されていることに安心するよね。

さらに、他のブラウザにおいても、もう神経質になる必要はないとGeminiが教えてくれた。

Safari以外でも

Safari以外のブラウザ(Google ChromeやMicrosoft Edgeなど)を使う場合でも、ご自宅がメイン環境であればCloudflare(WARPアプリ)は「不要」と考えて大丈夫です。アプリを完全に終了させてしまって問題ありません。

理由は主に3つあります。

1. 自宅Wi-Fiなら、どのブラウザでも盗聴のリスクはほぼゼロ

カフェなどの危険なフリーWi-Fiとは違い、ご自宅のWi-Fiはすでに暗号化されています。Safari以外のブラウザを使って、Amazonで買い物をしたり、YouTubeを見たり、ネットバンキングにログインしたりしても、通信内容(パスワードやクレカ情報など)が第三者に盗まれる心配はありません。

2. ChromeやEdge自体に「安全なDNS機能」が内蔵されている

わざわざCloudflareの「アプリ」をMacのバックグラウンドで常時起動しておかなくても、ブラウザ自体の設定で、Cloudflareと同じ安全な仕組み(DoH/セキュアDNS)を使う機能がすでに標準搭載されています。

もし「ブラウザ単体で、行き先のURL(DNS)を暗号化したい」という場合は、各ブラウザの設定から数秒でオンにできます。

  • Google Chromeの場合:
    設定 >「プライバシーとセキュリティ」>「セキュリティ」>「セキュア DNS を使用する」をオン。
  • Microsoft Edgeの場合:
    設定 >「プライバシー、検索、サービス」>「セキュリティ」>「セキュア DNS を使用して、ウェブサイトのネットワーク アドレスを検索する方法を指定する」をオン。

この設定をしておけば、Mac全体の通信を巻き込んで速度低下の原因になるアプリを動かす必要はなくなります。

3. アプリを無くした方が、他のブラウザも本来の速さで動く

前述の通り、Cloudflareアプリを起動していると、プロバイダが用意してくれている「一番近い最短ルートのサーバー」を無視して遠回りしてしまう現象が起きやすくなります。アプリを落とすことで、ChromeやEdgeも本来の光回線のマックスの速度でキビキビ動くようになります。

外出時であっても、携帯キャリアの回線(4Gや5G)を使っている間は、Cloudflare(WARPアプリ)は完全に不要です。 

なぜなら、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルなどの携帯キャリアのモバイル通信は、無線区間が最初から非常に強力に暗号化されているからです。フリーWi-Fiのように、近くにいる赤の他人に通信を盗聴されるリスクは技術的にまずありません。

Cloudflareをアンインストール

問題は併用であって、Cloudflare自体が問題なのではない。
Cloudflareか、iCloudプライベートリレーのどちらかを選択すればいい。

僕の下した結論は、Cloudflareのアンインストール。
iCloudプライベートリレーとやっていくことにした。

街の野良のフリーWi-Fiと繋ぐ機会なんて、僕には、まずない。
それならば、より快適に、高速化の邪魔をしないものを省いた方がいい。
それに、できるだけアプリの数を増やしたくない僕には、ひとつ削減できるだけでも気分がいい。

でも、考えてみたら、初めてインストールしたのは、もう8年も前のことだ。
ほぼ、Decadeの変わり目なのだ。
そりゃ、潮目が変わって当然だ。

昔、よかれと思って身につけた知識やHackが、今では足を引っ張る存在に成り下がる。
僕のアレコレを掘り起こしてみたら、コレ以外にも、そんなものが埋まっているのかもしれないね。
怖いもの見たさで、アレコレを掘り返してみようか。

もっとも、それが足を引っ張っていると判別する目が、僕に備わっているかどうかも怪しいけれど…

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