おそらく3代目であろうワラビーが、どうにもこうにも傷みが激しくなってしまったので、新調して4代目を迎え入れることにした。
長くなってしまった付き合いに欲しい!などと物欲を刺激されることもなく、ただ、ないと困るなぁという老夫婦の関係性がそのまま当てはまりそうだ。
パッケージは、こんな感じ。
以前のものに比べると、だいぶすっきりと洗練された印象だ。
ただ、以前のものをよく覚えていないし、以前とはいつのことかもはっきりしないから、とても曖昧だ。
ま、今の印象が良ければそれで良しとしよう。
メープルスエードという色
今回選んだのはメープルスエード。
3代目はダークブラウンだったんだけど、現行モデルでは、そのカラーバリエーションは存在しないみたいだ。
別に残念なわけではなくて、どうせジーンズの相棒として引っ張り出されるのだから、むしろこちらの色合いの方が使いやすいはずだ。
この画像はノンフィルターでお届けしている。
メープルスエードというからには、もっとベージュっぽいブラウンなんじゃないかと思っていたけれど、もう少し複雑な色合いだ。
うっすらと、本当にうっすらとピスタチオグリーンの膜がかかっているようなと表現すればいいのかな。
このあたりの表現は苦手だ。
ただ伝えたいのは、僕が決してこの色合いが嫌いではないということだ。
むしろ、予想外に良い色合いのものを手にいられた喜びの方が強い。
ジーンズにあわせてお出かけすると、こんな感じ。
うっすらと照明を浴びている。
こうしてみると、メープルスエードという名前に素直に相槌が打てる。
包み込まれるカタチとクレープソール
クラークスのもうひとつのビッグネーム、デザートブーツを愛用していた時期もあるけれど、自然とこちらを選ぶようになっていった。
包み込まれるカタチとクレープソールが、僕にはとても柔らかく優しく感じられたからだ。
その顔立ちも、ワラビーのほうがしっくり感じられる。
すり減っていないクレープソールは、リセットされた安心感を与えてくれるが、まだ一切の汚れを知らないスエードが他所行きの緊張感を醸し出している。
Xウイング・ファイターがツルピカのままではなく、汚しを伴って初めて完成するように、このワラビーも無頓着に履き続けることで僕の一部になってくれることだろう。
僕の無頓着さにかかれば、それにはあんまり時間がかからないはずだ。